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造り出されたもの ― その背後にあるものは何かあなたのことを気づかう創造者がおられますか
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わたしたちには窒素も必要です。窒素は体内のすべてのタンパク質とDNAの分子の成分です。生きるために欠くことのできないこの元素を,わたしたちはどのようにして取り入れるのでしょうか。わたしたちの周りの空気の約78%は窒素ですが,植物も動物も,この窒素を直接には吸収できません。そのため,空気中の窒素は別の形に変換されてからでなければ植物に取り入れられず,ひいては人間や動物の利用するところとはなりません。その変換もしくは固定は,どのようにして生じるのでしょうか。いろいろな方法によります。一つは,稲妻によります。a 窒素の固定は,エンドウ,ダイズ,アルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)など,マメ科植物の根粒に住むバクテリア類によってもなされます。これらのバクテリアは,大気中の窒素を,植物が利用できる物質に変換します。こうして,あなたが青野菜を食べると,窒素を取り入れることになります。体はタンパク質を作るためにその窒素を用います。すばらしいことに,マメ科の植物は,熱帯雨林にも,砂漠地帯にも,さらにはツンドラにさえ見られます。そして,ある地域が山火事などで焼けてしまうと,そこに再び繁茂するのは,たいていはマメ科の植物が最初です。
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造り出されたもの ― その背後にあるものは何かあなたのことを気づかう創造者がおられますか
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a 稲妻はいくらかの窒素を,吸収しやすい形に変え,それが雨と共に地表に降ります。植物はこれを,自然に備えられた肥料として利用します。人間や動物が植物を食べて利用した後,この窒素はアンモニア化合物として土壌に戻り,そのあるものはやがて元の窒素ガスになります。
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