-
海洋底 ― その秘密が明かされる目ざめよ! 2000 | 11月22日
-
-
アルビン号に乗り組んだ研究者たちの見た事柄を理解するには,地球の構造を幾らか知っておく必要があります。わたしたちの足もとの大地は,溶解してゆっくり流れる大量の岩石の上に乗った堅い層(岩石圏<リソスフェア>)であることが分かっています。この堅い外側の層は厚さが平均100㌔ほどで,地球の体積の約0.6%を占めるにすぎない,と見られています。その層の一番外側の部分である地殻の厚さは均一ではなく,大陸の下では分厚く,大洋中央海嶺系の下では約6㌔ほどしかありません。
しかも,この硬い外殻は,割れていない卵の殻のような一枚岩ではありません。幾つかの大きな堅いプレート(岩板)と多くの小さなプレートに分かれていると思われます。それらすべてが構造プレートと呼ばれており,それらのプレートが大陸と海盆を成しています。プレートは相互に関連しながら移動します。プレート同士が離れてゆくと,その境目は薄くなり,中央海嶺の裂け目が生じます。全世界的に見て,プレートは年に平均3㌢ほど移動します。
-
-
海洋底 ― その秘密が明かされる目ざめよ! 2000 | 11月22日
-
-
[4,5ページの図/図版]
(正式に組んだものについては出版物を参照)
地殻
マントル(一部は溶解している)
海溝
沈み込み帯
構造プレート
リフト
プレートが分離すると,リフト(裂け目)が生じる
[図版]
大洋中央海嶺系は,テニス・ボールの縫い目のように,地球の全面をくねくねと走っている
[クレジット]
NOAA/Department of Commerce
-