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多くの顔を持つ復活祭目ざめよ! 1986 | 3月22日
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米国やドイツでは,子供たちが復活祭の野ウサギを一目見たいものだと思いながら床に就きます。朝になると,子供たちはなぞに包まれたそのウサギが置いていったとされる,美しく色づけされた卵を探します。復活祭の翌日の月曜日に行なわれる,有名な“ホワイト・ハウスの卵転がし”も米国では人気があります。大統領官邸の美しい芝生で幾千人もの子供たちが卵を転がすのです。これは,キリストの墓から石を転がしのけることを象徴しているとされていますが,そんなことは子供たちの念頭にないようです。卵転がしが面白いということしか頭にありません。
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多くの顔を持つ復活祭目ざめよ! 1986 | 3月22日
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確かに復活祭は人々にとって数々の異なった事柄を意味します。南アフリカのあるチョコレート会社の経営者は,「復活祭は利益を上げる機会になる」と述べています。(1985年の復活祭の時期に,この人の会社は卵の形をしたチョコレートを五百万個以上も生産しました。)ユダヤ人やイスラム教徒やヒンズー教徒の実業家まで,復活祭の景気に便乗します。南アフリカに住むインド人の一実業家は,「イスラム教徒とヒンズー教徒はイエスを信じていないが,それでも復活祭を推進し,(聖金曜日に食べる)十字の模様の入ったパンや復活祭の卵を売る者たちもいる」と説明しています。ヒンズー教徒の商店主の言うように,「イスラム教徒やヒンズー教徒も復活祭の卵を買う」のです。
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