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聖書の21番目の書 ― 伝道の書『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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4 ソロモンが筆者であることはどのように確証できますか。
4 この書にはソロモンの名が明記されているわけではありませんが,幾つかの節から,彼が筆者であると結論する十分の確証を得ることができます。召集者は自分のことを,「ダビデの子」であり,「エルサレムでイスラエルを治める王であった」と紹介しています。このことはソロモン王にのみ当てはまります。なぜなら,彼の後継者はただユダを治める王であったからです。その上,召集者はこう記しています。「わたしは,わたしより先にエルサレムにいただれよりも大いに知恵を増し加え,わたしの心は非常に多くの知恵と知識を見た」。(1:1,12,16)この描写はソロモンに適合するものです。伝道の書 12章9節は,「[彼は]熟考し,徹底的に調べたのである。それは,多くの箴言をまとめるためであった」と告げています。ソロモン王は3,000の格言を語りました。(列王第一 4:32)伝道の書 2章4節から9節はその筆者の建築計画,ぶどう園や園や庭園,かんがい施設,下男やはしための取り決め,金や銀を蓄えること,その他の業績について述べています。これらはすべてソロモンに当てはまる事柄です。シェバの女王はソロモンの知恵と繁栄を見て,「私はその半分も告げられていませんでした」と語りました。―列王第一 10:7。
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