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正直さの価値目ざめよ! 2012 | 1月
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信頼の重要性
当人が気づいているかどうかにかかわらず,正直な人という評判は成功に大きく関係しています。前述のフランツはそのような経験をしました。こう語ります。「ここで働き始めたばかりのころ,会社の経営者たちはわたしの正直さと誠実さを何度も試していたようです。あとで分かったことですが,わたしはそのテストに合格しました。結果として,もっと多くの責任や権限をゆだねられ,正直さゆえに優遇されています。もちろん,わたしより仕事のできる人や頭の切れる人は大勢います。でも,経営者たちから信頼されているので,わたしは仕事を失わずにすんでいます」。
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正直 ― 真の成功への道目ざめよ! 2012 | 1月
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自尊心
「何年か前,100万㌦の生命保険への加入を希望する顧客と会いました。わたしが受け取る代行手数料は,何千ドルにもなったでしょう。しかし顧客は,この契約を取りたいなら手数料の半分を自分によこすようにと言いました。それは倫理に反するばかりか違法なことであり,そのことを相手に話しました。
「納得してもらうために,『不正を行なうような人に,ご自分の個人情報や金融情報などを本当に教えたいと思いますか』と尋ねました。そして自分の考えをもう一度説明し,それでも契約したいならまた連絡してほしいと伝えました。その後,連絡はありませんでした。
「もしその申し出を受け入れていたなら,わたしの正直さや信頼性は損なわれ,クリスチャンとしての自尊心もひどく傷ついたことでしょう。また,不正に加担させようとする人の思いどおりになってしまったかもしれません」。―ドン,アメリカ。
平安な気持ち
この一連の記事の初めにあったように,ダニーは納入業者の工場の製品基準に関してうそをつけば,多額の賄賂を受け取ることができました。ダニーはどうしましたか。
「わたしは,工場長に食事のもてなしに対する感謝を述べてから,お金の入った封筒を返しました。でも社長はあきらめず,『納入業者に選定していただけたら,もっと差し上げたい』と言いました。わたしは断わりました。
「もしお金を受け取っていたら,事が発覚するのをいつも恐れることになったでしょう。後日,この件は上司の知るところとなり,わたしは不正にいっさい関与しなくて本当によかったと思いました。箴言 15章27節を思い起こしました。『不当な利得を得る者は自分の家をのけ者にならせており,贈り物[つまり賄賂]を憎む者は生きつづける者となる』という言葉です」。―ダニー,香港<ホンコン>。
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正直 ― 真の成功への道目ざめよ! 2012 | 1月
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神との良い関係
「わたしは会社の備品を購入する仕事をしています。販売業者から,割引額のすべてを会社に還元する代わりに購入額の1%をあなたに上げよう,と言われることがあります。でも,それは会社からお金を盗むようなものです。
「わたしの収入はささやかなものなので,もしその申し出を受け入れるなら少し余裕ができます。でも,清い良心とエホバ神の前での是認された立場のほうがはるかに大切です。それで,業者とのどんなやり取りにおいても,聖書のヘブライ 13章18節にある,『すべてのことにおいて正直に行動したいと願っている』という言葉に従っています」。―ラケル,フィリピン。
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