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勝利を得させる忍耐ものみの塔 1991 | 11月1日
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とはいえ,忍耐の最大の模範はエホバ神です。エホバはご自身の宇宙主権に対する反逆を長く忍耐してこられましたが,主権の論争に最終的な決着をつけるためにご自身が行動される時まで引き続き忍耐されます。
3 エホバは,ご自分の尊厳とご自分の極めて鋭敏な個人的感情が関係する問題において,模範的な仕方で忍耐してこられました。エホバは非常に腹立たしい事態に直面してもご自分を抑え,悪魔サタンも含め,ご自分をののしる者に対して行動を起こすのを控えてこられました。わたしたちは神の忍耐と憐れみに感謝しています。神の忍耐と憐れみがなかったなら,わたしたちはつかの間も生存することはなかったでしょう。確かに,エホバ神はその忍耐により,ご自分が比類のない方であることを示してこられました。
4,5 (イ)パウロが述べた陶器師の例えの中で,神の忍耐と憐れみはどのように示されていますか。(ロ)神の憐れみが誤って示されたのでないことは,どのように証明されますか。
4 使徒パウロは神の忍耐と憐れみの両方に言及し,次のように述べています。「陶器師は,粘土に対して,同じ固まりから,一つの器を誉れある用途のために,別のものを誉れのない用途のために作る権限を持っていないでしょうか。そこで,もし神が,ご自分の憤りを表明し,かつご自分の力を知らせようとの意志を持ちながらも,滅びのために整えられた憤りの器を,多大の辛抱強さをもって忍び,それによって憐れみの器に対するご自分の栄光の富を知らせようとされたのであれば,どうなのでしょうか。その憐れみの器とは神が栄光のためにあらかじめ備えられたもの,すなわちわたしたちであり,ユダヤ人だけでなく,諸国民の中からも召されているのです」― ローマ 9:21-24。
5 この言葉が示している通り,エホバは忍耐しておられる今この時期に,ご自身の栄光ある目的を推し進めるとともに,人間という器の中のある者たちに憐れみを示しておられます。神はこれらの器を永遠の栄光のために備え,そのようにして大敵対者,悪魔サタンとその軍勢すべての邪悪な目的を打ち砕いておられます。人類すべてが,滅びに値する憤りの器となることはありませんでした。そのことは全能の神の辛抱強い忍耐を如実に物語っています。神の憐れみが無駄になることはありません。神の憐れみの結果として,(1)エホバの愛するみ子イエス・キリストのもとにある栄光ある天の王国の家族,および(2)楽園となった地上で回復させられて完全にされた人類,つまり永遠の命を受け継ぐ者すべてが生み出されます。
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勝利を得させる忍耐ものみの塔 1991 | 11月1日
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エホバは宇宙主権と人間の忠誠をめぐる論争に対する決定的な答えを出せるようにするため,労を惜しまれませんでした。エホバは不快な事柄を即座にぬぐい去ることができたにもかかわらず,それらの事柄を忍耐してこられました。
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