-
エステル記の目立った点ものみの塔 2006 | 3月1日
-
-
この劇的な物語は,エホバがご自分の民を敵の悪巧みからどのように救われるかを示しています。僕たちが広大な帝国の各地に散らばっていても,その救いは施されたのです。今日,235の国や地域で神聖な奉仕をささげているエホバの民は,その救いについて知ると信仰を大いに強められます。さらに,エステル記の登場人物の中には,見倣うべき手本もあれば,避けたい歩みの例もあります。確かに,「神の言葉は生きていて,力を及ぼし」ます。―ヘブライ 4:12。
-
-
エステル記の目立った点ものみの塔 2006 | 3月1日
-
-
学べる教訓:
2:10,20; 4:12-16。エステルは,エホバを崇拝する円熟した人からの指示と助言を受け入れました。「[わたしたち]の間で指導の任に当たっている人たちに従い,また柔順であ(る)」のは知恵の道です。―ヘブライ 13:17。
2:11; 4:5。「自分の益を図って自分の事だけに目を留めず,人の益を図って他の人の事にも目を留め(る)」必要があります。―フィリピ 2:4。
2:15。エステルは慎みと自制心を示し,ヘガイによって備えられたもの以外は,宝飾品やさらに上等な衣服を願い求めたりはしませんでした。エステルが王の恵みを得たのは,「もの静かで温和な霊という朽ちない装いをした,心の中の秘められた人」を飾りとしていたからです。―ペテロ第一 3:4。
2:21-23。エステルとモルデカイは『上位の権威に服する』点でのりっぱな手本です。―ローマ 13:1。
3:4。エステルのように,自分の立場について語らないことが賢明な状況もあります。しかし,エホバの主権やわたしたちの忠誠といった重要な問題が関係する場合には,自分がエホバの証人であることを恐れずに知らせるべきです。
4:3。試練に遭うとき,力と知恵を求めて祈りのうちにエホバに頼るべきです。
4:6-8。モルデカイは,ハマンの陰謀による脅威に面したとき,法的な手段で解決を図りました。―フィリピ 1:7。
4:14。エホバに対するモルデカイの確信は,わたしたちの模範となります。
4:16。エステルはエホバに全幅の信頼を置いて忠実さと勇気を示し,命を危険にさらすような状況に立ち向かいました。自分ではなくエホバに頼ることを学ぶのは,わたしたちにとっても肝要です。
5:6-8。エステルはアハシュエロスの好意を得られるよう,王を再び宴会に招きました。その慎重な行動にわたしたちも倣えます。―箴言 14:15。
-
-
エステル記の目立った点ものみの塔 2006 | 3月1日
-
-
エホバは「救援と救出」をもたらされる
モルデカイは,エステルが王妃としての威厳を得たことには神の目的が関係しているのではないかと言います。ユダヤ人は安全を脅かされた時,断食をし,助けを求めて祈ります。王妃は招かれないまま王の前に出,そのたびに好意を示されます。事態が重大な局面を迎えようとしていた時,王は夜に眠れなくなります。確かにエステル記は,エホバがご自分の民の益を図って物事を動かされるということを示す書です。
エステル記の胸の躍るような記述は,「終わりの時」に生きているわたしたちにとって特に励みとなります。(ダニエル 12:4)「末の日に」,つまり終わりの時の最終部分において,マゴグのゴグである悪魔サタンはエホバの民に全面攻撃を仕掛けます。サタンが目指すのは,真の崇拝者を根絶することにほかなりません。しかし,エステルの時代のように,エホバはご自分の崇拝者に「救援と救出」をもたらされるのです。―エゼキエル 38:16-23。エステル 4:14。
-