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    ものみの塔 2002 | 1月1日
    • 真のクリスチャンはすべて福音宣明者

      「エホバに向かって歌い,そのみ名をほめたたえよ。日から日へとその救いの良いたよりを告げよ」。―詩編 96:2。

      1 人々はどんな良いたよりを聞く必要がありますか。そのたよりを広める点で,エホバの証人はどんな模範を示してきましたか。

      日ごとに災難の生じる世界において,聖書がふれ告げているように,戦争,犯罪,飢え,抑圧が間もなく終わるということを知るのは,真に慰めとなります。(詩編 46:9; 72:3,7,8,12,16)確かに,これはだれもが聞く必要のある良いたよりではないでしょうか。エホバの証人は,そう考えています。証人たちは,「より良いことについての良いたより」を宣べ伝える者として,どこででも知られています。(イザヤ 52:7)良いたよりを告げるよう決意しているために迫害を忍んできた人も少なくありません。それでも証人たちは,人々の最善の益を心にかけています。さらに,熱心さや粘り強さの点で,何とすばらしい記録を築いてきたのでしょう。

      2 エホバの証人が熱心さを示すのは,一つにはどんな理由のためですか。

      2 今日のエホバの証人の熱心さは,1世紀のクリスチャンの熱心さと似ています。その人たちについて,ローマ・カトリックの新聞「オッセルバトーレ・ロマノ」は,的確にこう述べました。「原初のクリスチャンは,バプテスマを受けるや,福音を広めることを自分の責務と考えた。奴隷の立場の人も,口伝えによって福音を伝達した」。それら初期のクリスチャンのように,エホバの証人が非常に熱心なのはなぜでしょうか。第一に,証人たちが言い広める良いたよりは,エホバ神ご自身からのものだからです。熱心さを示す,これ以上の理由があるでしょうか。証人たちの行なう宣べ伝える業は,詩編作者の次の言葉にこたえ応じたものです。「エホバに向かって歌い,そのみ名をほめたたえよ。日から日へとその救いの良いたよりを告げよ」。―詩編 96:2。

      3 (イ)エホバの証人が熱心さを示す二つ目の理由は何ですか。(ロ)「[神]の救い」には何が関係していますか。

      3 詩編作者のその言葉は,エホバの証人が熱心さを示す二つ目の理由を思い起こさせます。証人たちが伝えるのは,救いの音信です。ある人々は,仲間の人間の境遇を改善しようと,医療,社会,経済その他の分野で働いており,そうした努力は称賛に値します。しかし,一人の人間が他の人のためにできる事柄は,「[神]の救い」と比べるなら,ごく限られています。エホバはイエス・キリストを通して,柔和な人たちを罪と病気と死から救い出されます。益を受ける人たちは,永遠に生きるのです。(ヨハネ 3:16,36。啓示 21:3,4)今日,クリスチャンが次の言葉にこたえ応じて詳しく語る「くすしいみ業」には,救いも含まれています。その言葉はこうです。「諸国民の中で[神]の栄光を,もろもろの民すべての中でそのくすしいみ業を告げ知らせよ。エホバは大いなる方,大いに賛美されるべき方だからである。ほかのすべての神々に勝って畏怖の念を起こさせる方である」。―詩編 96:3,4。

      主人の手本

      4-6 (イ)エホバの証人が熱心であるのは,三つ目のどんな理由のためでもありますか。(ロ)イエスは,良いたよりを宣べ伝える業に対してどのように熱心さを示されましたか。

      4 エホバの証人が熱心である三つ目の理由は,イエス・キリストの手本に倣っているという点にあります。(ペテロ第一 2:21)完全な人であったイエスは,「柔和な者たちに良いたよりを告げる」という割り当てを心から受け入れました。(イザヤ 61:1。ルカ 4:17-21)こうしてイエスは,福音宣明者,すなわち良いたよりを告げる人となりました。イエスは,ガリラヤとユダヤをくまなく旅して「王国の良いたよりを宣べ伝え」ました。(マタイ 4:23)また,その良いたよりにこたえ応じる人が多いことも知っていたので,弟子たちにこう言われました。「収穫は大きいですが,働き人は少ないのです。それゆえ,収穫に働き人を遣わしてくださるよう,収穫の主人にお願いしなさい」。―マタイ 9:37,38。

      5 イエスは,ご自分の祈りに調和して,福音宣明者となるよう他の人たちを訓練しました。やがて,使徒たちを彼らだけで遣わし,「行って,『天の王国は近づいた』と宣べ伝えなさい」とお告げになりました。使徒たちにとって,当時の社会悪を解消するための行動計画を立てるほうが実際的だったでしょうか。あるいは,政治に関与して,当時広まっていた腐敗と闘うべきだったのでしょうか。そうではありません。むしろイエスは,「行って……宣べ伝えなさい」と追随者たちに告げて,クリスチャンの福音宣明者すべてのために基準を定めました。―マタイ 10:5-7。

      6 後にイエスは,「神の王国は……近くに来ました」と告げ知らせるよう,別の一群の弟子たちを遣わしました。弟子たちが帰って来て,その福音宣明の旅が成功したことを報告した際,イエスは喜びにあふれてこう祈られました。「天と地の主なる父よ,わたしはあなたを公に賛美します。あなたはこれらのことを賢くて知能のたけた者から注意深く隠し,それをみどりごたちに啓示されたからです」。(ルカ 10:1,8,9,21)イエスの弟子たちは,元は勤勉な漁師や農夫などであり,高い教育を受けた,国民の宗教指導者たちと比べるなら,みどりごのようでした。しかし,それら弟子たちは,良いたよりのうち最善のものをふれ告げるための訓練を受けていました。

      7 イエスが天に昇られた後,追随者たちはまずだれに良いたよりを宣べ伝えましたか。

      7 イエスが天に昇られた後,追随者たちは引き続き救いの良いたよりを広めました。(使徒 2:21,38-40)追随者たちは,まずだれに宣べ伝えたでしょうか。神を知らない諸国民のもとに行ったのでしょうか。そうではなく,最初の畑はイスラエルでした。1,500年以上にわたってエホバをよく知ってきた民です。追随者たちには,かねてからエホバが崇拝されていた土地で宣べ伝える権利があったのでしょうか。ありました。イエスはこう告げておられました。「あなた方は……エルサレムでも,ユダヤとサマリアの全土でも,また地の最も遠い所にまで,わたしの証人となるでしょう」。(使徒 1:8)イスラエルは,他のどの国民とも同じように,良いたよりを聞く必要がありました。

      8 今日のエホバの証人は,1世紀のイエスの追随者たちにどのように倣いますか。

      8 同じように,今日のエホバの証人も全地で宣べ伝えています。証人たちは,ヨハネが幻の中で見たみ使い,すなわち,「地に住む者たちに,またあらゆる国民・部族・国語・民に喜ばしいおとずれとして宣明する永遠の良いたよりを携えて」いるみ使いと協力しています。(啓示 14:6)2001年に,証人たちは235の国や地域で活動していました。その中には,一般にキリスト教国とみなされているところも含まれています。キリスト教世界がすでに教会を設立している場所でエホバの証人が宣べ伝えるのは間違いでしょうか。間違いであると言う人もいます。その福音宣明を,“羊を盗む”行為とみなす人もいることでしょう。しかし,エホバの証人は,イエスが同時代の謙遜なユダヤ人に対して抱いておられた感情を念頭に置いています。ユダヤ人は,かねてから祭司団を持っていましたが,イエスはためらうことなくその民に良いたよりを告げました。イエスは群衆に「哀れみをお感じにな(り)」ました。「彼らが,羊飼いのいない羊のように痛めつけられ,ほうり出されていたから」です。(マタイ 9:36)エホバの証人は,エホバとその王国について知らない謙遜な人を見つける時,ある宗教がそれらの人々に対する権威を主張するからといって,良いたよりを伝えるのを控えるべきでしょうか。イエスの使徒たちの手本に倣って,わたしたちは,そうではないと答えます。良いたよりは,例外なく「あらゆる国民の中で」宣べ伝えられなければなりません。―マルコ 13:10。

      初期のクリスチャンはすべて福音を宣明した

      9 1世紀において,クリスチャン会衆のどんな人たちが宣べ伝える業に携わりましたか。

      9 1世紀にはだれが宣べ伝える業に携わったのでしょうか。事実は,クリスチャンがすべて福音宣明者であったことを示しています。著述家のW・S・ウィリアムズは,「全体的な証言からすれば,原始教会のクリスチャンはすべて……福音を説いていた」と述べています。西暦33年のペンテコステの日の出来事について,聖書はこう述べています。「彼ら[男や女]はみな聖霊に満たされ,霊が語らせるままに異なった国語で話し始めたのである」。福音宣明者には,男も女も,若者も老人も,奴隷も自由人も含まれるようになりました。(使徒 1:14; 2:1,4,17,18。ヨエル 2:28,29。ガラテア 3:28)迫害によって大勢のクリスチャンがエルサレムから逃れることを余儀なくされた時,「散らされた人々は,み言葉の良いたよりを宣明しながら全土を回(り)」ました。(使徒 8:4)任命を受けた少数の人だけでなく,「散らされた人々」がみな福音を宣明したのです。

      10 ユダヤ人の体制の滅びに先立って,どんな二つの面から成る任務が遂行されましたか。

      10 このことは,そうした初期の時代の全期間を通じて当てはまりました。イエスはこう預言されました。「王国のこの良いたよりは,あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で宣べ伝えられるでしょう。それから終わりが来るのです」。(マタイ 24:14)この言葉が1世紀に成就した際,ユダヤ人の宗教体制と政治体制がローマ軍によって滅ぼされる前に,良いたよりは確かに広く宣べ伝えられました。(コロサイ 1:23)さらに,イエスの追随者はみな,次の命令に従いました。「それゆえ,行って,すべての国の人々を弟子とし,父と子と聖霊との名において彼らにバプテスマを施し,わたしがあなた方に命令した事柄すべてを守り行なうように教えなさい」。(マタイ 28:19,20)今日,説教師の中には,イエスを信じるよう柔和な人たちに勧め,あとは自分で道を見いだすに任せる人もいますが,初期クリスチャンはそうはしませんでした。むしろ,人々を教えてイエスの弟子とし,会衆に組織し,訓練を施し,今度はその人たちが良いたよりを宣べ伝えて,人々を弟子とすることができるようにしました。(使徒 14:21-23)今日のエホバの証人は,その型に倣っています。

      11 今日,人類に対して最も良いたよりを告げ知らせているのはだれですか。

      11 1世紀のパウロやバルナバその他の人々の手本に倣って,外国の地に宣教者として出向いたエホバの証人も多くいます。その業は真に有益なものとなってきました。政治に関与するなどして,良いたよりを宣べ伝える任務からそらされる,というようなことはなかったからです。その人たちはただ,「行って……宣べ伝えなさい」というイエスの命令に従ったのです。とはいえ,ほとんどのエホバの証人は,外国の地で宣教者になっているわけではありません。その多くは,世俗の仕事に就いて生計を立てていますし,まだ学校に通っている人もいます。子育てをしている人もいます。しかし,エホバの証人はみな,学んだ良いたよりを他の人に伝えます。若者も年配の人も,男性も女性も,聖書の次の勧めに喜んでこたえ応じています。「み言葉を宣べ伝え,順調な時期にも難しい時期にもひたすらそれに携わり……なさい」。(テモテ第二 4:2)証人たちは,1世紀の先駆者たちのように,「たゆみなく教え,キリスト,イエスについての良いたよりを宣明し」続けています。(使徒 5:42)人類に対する最も良いたよりを告げ知らせているのです。

      改宗活動か,福音宣明か

      12 改宗活動とは何ですか。それはどのようにみなされるようになっていますか。

      12 ギリシャ語には,「転向者」を意味するプロセーリュトスという語があります。ここから英語の“proselytism<プロセリティズム>”(改宗活動)という語が派生し,それは基本的には「人を転向者にならせること」を意味します。今日,改宗活動は害になると言う人たちがいます。世界教会協議会発行のある文書は,「改宗活動の罪」について述べることまでしています。なぜでしょうか。「カトリック・ワールド・レポート」(英語)は,こう述べています。「東方正教会からの苦情が絶えない中,『改宗活動』という語は転向を強制するという意味合いを帯びるようになっている」。

      13 害になる改宗活動のどんな例がありますか。

      13 改宗活動は害になるのでしょうか。害になる場合があります。イエスは,書士やパリサイ人による改宗活動が,転向者にされた人にとって害になると言われました。(マタイ 23:15)当然ながら,「転向を強制する」ことは間違っています。例えば,歴史家ヨセフスによれば,マカベア家のヨハネ・ヒルカノスはイドマヤ人を屈服させた時,「割礼を受けてユダヤ人の律法を進んで守り行なうという条件で自国にとどまることを許し」ました。イドマヤ人は,ユダヤ人の支配のもとで生きることを望むなら,ユダヤ人の宗教を実践しなければなりませんでした。歴史家たちによれば,西暦8世紀,シャルルマーニュは,異教徒である北ヨーロッパのサクソン人を征服し,残酷な方法で転向を強制しました。a とはいえ,サクソン人やイドマヤ人の転向は,どれほど誠実なものだったのでしょうか。例えば,イドマヤ人のヘロデ王 ― 幼児のイエスを殺そうとした ― は,神の霊感によるモーセの律法に対してどれほど純粋な愛着を抱いていたのでしょうか。―マタイ 2:1-18。

      14 キリスト教世界の宣教師の中には,どのようにして人々に転向を迫る人もいますか。

      14 今日,転向が強制されることはあるでしょうか。ある意味では,そういうこともあります。キリスト教世界の宣教師の中には,転向者になりそうな人に,海外からの奨学金を提供する人もいると伝えられています。さらには,宣教師が飢えに苦しむ難民に説教を聞かせて,食糧の配給を受けられるようにすることもあります。1992年に,東方正教会の首座主教会議で出された声明によれば,「改宗活動は,時として物質上の誘いにより,また時には種々の暴力によって行なわれ」ます。

      15 エホバの証人は,現代的な意味での改宗活動をしていますか。説明してください。

      15 宗教を変えるよう人々に圧力をかけるのは間違っています。当然ながら,エホバの証人はそのような行動を取りません。b したがって,現代的な意味での改宗活動をしていることにはなりません。むしろ,1世紀のクリスチャンのように,だれにでも良いたよりを宣べ伝えているのです。進んでこたえ応じる人はだれでも,聖書を研究することにより,さらに知識を取り入れるよう勧められます。関心を持つ人たちは,専ら聖書に関する正確な知識に基づいて,神とその目的に信仰を置くことを学びます。その結果,救いのために神のみ名,エホバを呼び求めるようになります。(ローマ 10:13,14,17)良いたよりを受け入れるかどうかは,本人の選択に任されています。無理強いされることはありません。強いられて転向しても意味がありません。崇拝が神に受け入れられるには,心から出たものでなければなりません。―申命記 6:4,5; 10:12,13。

      現代における福音宣明

      16 現代において,エホバの証人による福音宣明の業はどのように増加を見てきましたか。

      16 現代においても,エホバの証人はずっと,マタイ 24章14節の大規模な成就として,王国の良いたよりを宣べ伝えてきました。その福音宣明の業において顕著な道具となってきたのは「ものみの塔」誌です。c 1879年,「ものみの塔」誌の創刊号が発行された時,発行部数は約6,000部で,言語は一つでした。その122年後の2001年,発行部数は141の言語で2,304万2,000部に達しました。この増加とともに,エホバの証人の福音宣明活動も伸展してきました。19世紀,福音宣明の業に毎年費やされた数千時間と,2001年に宣べ伝える業に充てられた11億6,908万2,225時間とを比較してください。毎月平均492万1,702件の無料の聖書研究が司会されたことを考えてください。りっぱな業が何と大々的に成し遂げられたのでしょう。それを果たしたのは,611万7,666人の活発な王国伝道者です。

      17 (イ)今日,どんな偽りの神が崇拝されていますか。(ロ)言語,国籍,社会的立場がどうであれ,すべての人は何について知る必要がありますか。

      17 詩編作者はこう述べています。「もろもろの民の神々はみな無価値な神……である。しかしエホバは,まさしく天を造られた」。(詩編 96:5)宗教離れの進む今日の世では,国家主義,国の象徴,著名人,物質的なもの,また富そのものも崇拝の対象とされています。(マタイ 6:24。エフェソス 5:5。コロサイ 3:5)モハンダス・K・ガンジーは,かつてこう述べました。「これはわたしのはっきりとした見方だが,……今日,ヨーロッパは名目上,キリスト教の世界となっているにすぎない。それは実際にはマモン[富]を崇拝しているのである」。実際のところ,どこに住む人々も良いたよりを聞く必要があります。言語,国籍,社会的立場がどうであれ,すべての人はエホバとその目的について知る必要があります。わたしたちの願いは,すべての人が詩編作者の次の言葉にこたえ応じることです。「栄光と力をエホバに帰せよ。そのみ名に属する栄光をエホバに帰せよ」。(詩編 96:7,8)エホバの証人は,他の人々がエホバについて学んで,適切にもエホバに栄光を帰することができるように助けます。こたえ応じた人たちは,大きな益を受けています。どんな益にあずかるのでしょうか。その点は,次の記事で取り上げます。

      [脚注]

      a 「カトリック百科事典」(英語)によれば,宗教改革の際に,特定の宗教が人々に強制されたことは,“クイウス レギオ イリウス エト レリギオ”という標語で表現されました。(要するに,「土地を支配する者がその宗教を決定する」という意味です。)

      b 米国国際宗教自由委員会が2000年11月16日に行なった会合の席上,参加者の一人は,転向を強制しようとする人たちとエホバの証人の活動との違いを際立たせました。指摘された点として,エホバの証人は他の人たちに伝道する際,だれでもただ「関心がありません」と言ってドアを閉じることができるような形で行なっています。

      c その雑誌の正式名称は,「エホバの王国を告げ知らせる ものみの塔」です。

  • 良いたよりのもたらす祝福
    ものみの塔 2002 | 1月1日
    • 良いたよりのもたらす祝福

      「エホバ(は)わたしに油をそそぎ,柔和な者たちに良いたよりを告げるようにされた……。神はわたしを遣わして,心の打ち砕かれた者を包帯で包み,……嘆き悲しむすべての者を慰め(る)ようにされた」。―イザヤ 61:1-3。

      1,2 (イ)イエスは,ご自分がどんな者であることを明らかにしましたか。どのようにそうされましたか。(ロ)イエスが告げ知らせた良いたよりは,どんな祝福をもたらしましたか。

      宣教を始めて間もない,ある安息日のこと,イエスはナザレの会堂にいました。記録にはこうあります。「預言者イザヤの巻き物が彼に手渡された。彼は巻き物を開き,こう書いてある所を見いだされた。『エホバの霊がわたしの上にある。……良いたよりを宣明させるためわたしに油をそそ(いだ)からである』」。イエスは,その預言的な句を読み進めてから,腰を下ろし,こう言われました。「あなた方がいま聞いたこの聖句は,きょう成就しています」。―ルカ 4:16-21。

      2 イエスはこうして,ご自分が預言された福音宣明者,良いたよりを告げる者,慰めの言葉を携える者であることを明らかにされました。(マタイ 4:23)しかも,イエスが告げるのは,まさしく良いたよりでした。イエスは聞き手にこう告げました。「わたしは世の光です。わたしに従う者は決して闇の中を歩むことがなく,命の光を持つようになります」。(ヨハネ 8:12)さらに,このように言われました。「わたしの言葉のうちにとどまっているなら,あなた方はほんとうにわたしの弟子であり,また,真理を知り,真理はあなた方を自由にするでしょう」。(ヨハネ 8:31,32)そうです,イエスは「永遠の命のことば」を持っておられました。(ヨハネ 6:68,69)光,命,自由 ― これらは確かに大切にすべき祝福です。

      3 イエスの弟子たちはどんな良いたよりを宣べ伝えましたか。

      3 西暦33年のペンテコステの後,弟子たちはイエスの福音宣明の業を引き継ぎました。弟子たちは『王国の良いたより』を,イスラエル人にも諸国の人たちにも宣べ伝えました。(マタイ 24:14。使徒 15:7。ローマ 1:16)こたえ応じた人たちは,エホバ神を知るようになりました。宗教上の奴隷状態から解放され,新しい霊的国民,「神のイスラエル」の一員となりました。その成員は,主イエス・キリストと共に天で永久に支配する見込みを持っています。(ガラテア 5:1; 6:16。エフェソス 3:5-7。コロサイ 1:4,5。啓示 22:5)これらは確かに豊かな祝福でした。

      今日の福音宣明

      4 今日,良いたよりを宣べ伝える任務は,どのように果たされていますか。

      4 今日,油そそがれたクリスチャンは,「ほかの羊」の増大する「大群衆」の支援を受けながら,当初イエスに与えられた預言的な任務を引き続き果たしています。(ヨハネ 10:16。啓示 7:9)その結果,良いたよりは,かつてない規模で宣べ伝えられています。エホバの証人は235の国や地域において,出かけてゆき,「柔和な者たちに良いたよりを告げ……,心の打ち砕かれた者を包帯で包み,とりこにされた者たちに自由を,捕らわれ人たちには目が大きく開かれることをふれ告げ,エホバの側の善意の年とわたしたちの神の側の復しゅうの日とをふれ告げ,嘆き悲しむすべての者を慰め(て)」きました。(イザヤ 61:1,2)ですから,クリスチャンの福音宣明の業は,今なお多くの人の祝福となり,「どんな患難にある人たち」にも真の慰めとなっています。―コリント第二 1:3,4。

      5 良いたよりの伝道に関して,エホバの証人とキリスト教世界の諸教会とはどのように異なっていますか。

      5 確かに,キリスト教世界の諸教会も種々の福音伝道を後援しています。他の国で改宗者を得るために宣教師を派遣している教会も少なくありません。例えば,「オーソドックス・クリスチャン・ミッション・センター・マガジン」(英語)は,マダガスカル,アフリカ南部,タンザニア,ジンバブエにおける東方正教会の宣教師の活動について伝えています。しかし,キリスト教世界の他の教会と同じように,東方正教会においても,成員の大多数はその業に全く携わっていません。一方,献身したエホバの証人は,全員が福音宣明に携わるようにしています。良いたよりをふれ告げることが信仰の純粋さの証しであることをわきまえているのです。パウロは言いました。「人は,義のために心で信仰を働かせ,救いのために口で公の宣言をする(の)です」。信仰も,人を行動へと促すことがなければ,死んでいるも同然です。―ローマ 10:10。ヤコブ 2:17。

      とこしえの祝福をもたらす良いたより

      6 今日,どんな良いたよりが宣べ伝えられていますか。

      6 エホバの証人は,見いだし得る最も良いたよりを宣べ伝えています。聖書を開き,聞く耳を持つ人々に次の点を知らせています。すなわち,イエスは神に近づくための道を備え,罪の許しと永遠の命の希望を人間に与えるため,ご自分の命を犠牲にされた,という点です。(ヨハネ 3:16。コリント第二 5:18,19)証人たちは,イエス・キリストを油そそがれた王とする神の王国が天に設立されたこと,また王国が間もなく地上から悪を除き,楽園が回復されるのを監督する,ということを告げ知らせています。(啓示 11:15; 21:3,4)イザヤの預言の成就として,今は「エホバの側の善意の年」で,人間がまだ良いたよりにこたえ応じることのできる時であることを隣人に知らせています。また,「わたしたちの神の側の復しゅうの日」が間もなく到来することも警告しています。それは,悪行を悔い改めない人々をエホバが終わりに至らせる時です。―詩編 37:9-11。

      7 エホバの証人が一致していることを示す,どんな経験がありますか。証人たちがそのように一致しているのはなぜですか。

      7 惨事や災難に悩まされる世の中にあって,とこしえの益を伴う良いたよりは,これ以外にありません。それを受け入れる人は,一致した,クリスチャンの世界的な兄弟関係に加わることになります。それらのクリスチャンは,国家や部族や経済状態の違いのために分裂することはありません。その人たちは「愛を身に着け」ました。「それは結合の完全なきずななのです」。(コロサイ 3:14。ヨハネ 15:12)このことは昨年,アフリカのある国でも見られました。ある朝,首都に住む人々は銃撃の音で目を覚ましました。クーデターの企てが実行されていたのです。事態が民族対立の様相を呈した時,エホバの証人のある家族は,民族の異なる仲間の証人たちをかくまっているとして責められました。それに対して,「この家にいるのはエホバの証人だけです」と答えました。この家族にとって,民族の違いはどうでもよいことで,クリスチャンの愛,すなわち困っている人の慰めになることこそ重要だったのです。エホバの証人ではない親族の一人はこう述べました。「どの宗教の人も,崇拝を共にする仲間を裏切りました。そうしなかったのはエホバの証人だけです」。内戦で分裂している国々から寄せられた,同様の出来事を伝える多くの報告は,エホバの証人がまさしく「仲間の兄弟全体を愛し(て)」いることを示しています。―ペテロ第一 2:17。

      良いたよりは人々を変化させる

      8,9 (イ)良いたよりを受け入れる人は,どんな変化を遂げていますか。(ロ)良いたよりの持つ力を示す,どんな経験がありますか。

      8 良いたよりは,パウロが「今の命と来たるべき命」と述べたものと関係があります。(テモテ第一 4:8)それは,将来のすばらしい確かな希望を与えるだけでなく,「今の命」をより良いものにします。エホバの証人は,個人として神の言葉 聖書を導きとし,自分の生活を神のご意志と調和させています。(詩編 119:101)証人たちは,義や忠節といった特質を培う時,人格そのものにおいて新たにされます。―エフェソス 4:24。

      9 フランコの例を考えてみましょう。フランコは,怒りの点で問題を抱えていました。物事がうまくいかないと,決まってひどく腹を立て,物を壊していました。妻がエホバの証人と聖書を研究し,フランコは証人たちのクリスチャンとしての手本を見て,振る舞いを改めるべきことを徐々に認識できるようになりました。フランコも証人たちと聖書を研究し,そのうちに聖霊の実である平和と自制を表わせるようになりました。(ガラテア 5:22,23)フランコは,2001奉仕年度中,ベルギーでバプテスマを受けた492人のうちの一人です。アレハンドロについても考えましょう。この青年は薬物に病みつきになり,ごみ捨て場をあさって生活し,売れそうな物を拾って薬物の費用を工面するまでに身を落としていました。22歳の時,エホバの証人から聖書研究の勧めを受け,アレハンドロはそれに応じました。そして,聖書を毎日読み,クリスチャンの集会に出席しました。すぐに生活を清めたため,6か月足らずで福音宣明の業に加われるようになりました。アレハンドロは,昨年パナマでその業に携わった1万115人のうちの一人です。

      良いたより ― 柔和な人に祝福となるもの

      10 良いたよりにこたえ応じているのはどんな人ですか。その人たちの見方はどのように変わりますか。

      10 イザヤは,良いたよりが柔和な者たちに宣べ伝えられることを預言しました。その柔和な者たちとはどんな人のことでしょうか。「使徒たちの活動」の書で,「永遠の命のために正しく整えられた」者と呼ばれている人々です。(使徒 13:48)それは,あらゆる社会階層のうちに見いだされる謙遜な人々,真理の音信に心を開く人々です。そのような人は,神のご意志を行なうことが,世の提供するどんなものよりはるかに豊かな祝福をもたらす,ということを学びます。(ヨハネ第一 2:15-17)ところで,エホバの証人は福音宣明の業において,どのようにして人々の心を動かすのでしょうか。

      11 パウロによれば,どのような仕方で良いたよりを宣べ伝えるべきですか。

      11 使徒パウロの例を考えてみましょう。パウロはコリントの人たちにこう書き送りました。「わたしは,あなた方のところに行った時,もったいぶった話し方や知恵を携えて行って神の神聖な奥義を告げ知らせるようなことはしませんでした。わたしは,あなた方の間では,イエス・キリスト,しかも杭につけられたキリスト以外には何をも知るまいと決めたのです」。(コリント第一 2:1,2)パウロは,自分の学識によって聞き手を感服させようとはしませんでした。パウロはただ,神が明言された事実,今日聖書に記されている事実のみを教えました。さらに,パウロが仲間の福音宣明者テモテに与えた,「み言葉を宣べ伝え,……ひたすらそれに携わり(なさい)」という励ましにも注目してください。(テモテ第二 4:2)テモテは「み言葉」,すなわち神からの音信を宣べ伝えることになっていました。パウロはテモテに,次のようにも書き送りました。「自分自身を,是認された者,また真理の言葉を正しく扱う,何ら恥ずべきところのない働き人として神に差し出すため,力を尽くして励みなさい」。―テモテ第二 2:15。

      12 今日,エホバの証人はパウロの言葉と手本をどのように心に留めていますか。

      12 エホバの証人は,パウロの手本とテモテへの言葉に留意します。神の言葉の持つ力を認識しており,それをよく活用して,希望と慰めを与える適切な言葉を隣人に示すようにします。(詩編 119:52。テモテ第二 3:16,17。ヘブライ 4:12)確かに,証人たちは聖書文書をよく活用し,関心を持つ人たちが都合のよい時に聖書の知識をさらに取り入れることができるようにしています。それとともに,いつも人々に聖書の言葉を示すようにしています。霊感による神の言葉が謙遜な人々の心を動かすことを知っているのです。また,そのように神の言葉を用いるなら,自らの信仰を強めることにもなります。

      「嘆き悲しむすべての者を慰め」

      13 2001年には,どんな出来事により,嘆き悲しむ人を慰める必要性が広く認められましたか。

      13 2001年も種々の災難に見舞われた年であり,そのために多くの人が慰めを必要としました。去る9月に米国で,ニューヨークの世界貿易センタービルとワシントンDCに近い国防総省がテロ攻撃を受けたことは,その顕著な例です。この攻撃は全米に大きな衝撃を与えました。そうした出来事に面して,エホバの証人は「嘆き悲しむすべての者を慰め(る)」という任務を果たすようにしています。どのようにそうしているかを示す幾つかの経験があります。

      14,15 エホバの証人は,嘆き悲しむ人を慰めるため,二つの異なる機会に聖書をどのように効果的に用いることができましたか。

      14 全時間の福音宣明者であるエホバの証人は,歩道で一人の女性に近づき,最近のテロ攻撃についてどう思うか尋ねました。すると,その女性は泣き出しました。女性は,心が痛むと述べ,何らかの形で助けになりたいという願いを言い表わしました。エホバの証人はこの女性に,神はすべての人に深い関心を払っておられると述べてから,イザヤ 61章1,2節を読みました。神の霊感によるその言葉に女性は納得し,今はだれもが嘆き悲しんでいる,と述べました。女性はパンフレットを受け取り,自分の家に来てほしい,とその証人に頼みました。

      15 福音宣明の業に携わっていた二人のエホバの証人は,物置で作業していた男性に会いました。二人は,最近の世界貿易センタービルでの惨事に関連して聖書から慰めの言葉を知らせたい,と申し出ました。そして,男性の同意を得てコリント第二 1章3-7節を読みました。そこには,「慰め(が)……キリストを通して満ちあふれ(る)」という言葉も記されています。男性は,近所に住むエホバの証人が慰めとなる考えを人々に伝えていることに感謝を言い表わし,「皆さんが行なっておられるすばらしい業に神の祝福がありますように」と述べました。

      16,17 聖書には惨事のために悲しんでいる人や戸惑っている人を助ける力がある,ということを示す,二つのどんな経験がありますか。

      16 あるエホバの証人は,関心を持つ人たちを再び訪ねていたとき,以前に関心を示した女性の息子に会いました。その証人は,最近の惨事の後に近所の人たちがどうしているか気にかかっている,と伝えました。男性は,そのエホバの証人が時間を取って人々を訪ね,様子を確かめているということを知り,驚きました。そして,攻撃が行なわれた時,世界貿易センタービルの近くで仕事をしていたこと,また事の一部始終を目撃したことについて話しました。この人は,神はなぜ苦しみを許しておられるのか,と尋ねました。その証人は幾つかの聖句を読みました。詩編 37編39節の,「義なる者たちの救いはエホバから来る。神は苦難の時の彼らの要塞である」という聖句も読みました。男性は親切にも,その証人と家族の安否を尋ね,また来てほしいと言い,訪問に対して心からの感謝を述べました。

      17 テロ攻撃の後,嘆き悲しむ大勢の人がエホバの証人から慰められました。証人たちが近所の人々を訪ねていた時に出会った女性も,そのような人の一人です。この女性は起きた事柄に強いショックを受け,証人たちが読む次の詩編 72編12-14節の言葉に耳を傾けました。「助けを叫び求める貧しい者,また,苦しんでいる者や助け手のない者を彼が救い出(しま)す。彼は立場の低い者や貧しい者をふびんに思い,貧しい者たちの魂を救います。彼は虐げと暴虐から彼らの魂を請け戻し,彼らの血はその目に貴重なものとなります」。何と意味深い言葉でしょう。女性は,もう一度いまの聖句を読んでほしいと述べ,家の中に証人たちを招き入れ,話し合いを続けました。そのやり取りが終わるころには,聖書研究が始まっていました。

      18 あるエホバの証人は,自分たちのために祈ってほしいと言われた時,どのようにして近所の人たちを助けましたか。

      18 あるエホバの証人は,比較的裕福な人々の住む地域のレストランに勤めています。その地域の住民は以前,王国の良いたよりにあまり関心を示しませんでした。テロ攻撃の後,その地域の人々は動揺しているように見えました。攻撃後の金曜日の晩,レストランの支配人は,その場にいた人々に,外に出て,ろうそくを手に持ち,犠牲者のために黙とうをささげましょうと呼びかけました。そのエホバの証人は,皆の気持ちに敬意を払い,外に出て,歩道で静かに立っていました。女性支配人は,その人がエホバの証人の奉仕者であることを知っていたので,黙とうの後に,皆を代表して祈ってほしいと頼みました。その証人はそれに応じました。祈りの中でその証人は,至る所で人々が嘆き悲しんでいることに触れ,同時に,人々は希望のないまま悲嘆に暮れる必要はない,とも述べました。そのようなひどい事がもはや起きない時が来ると述べ,聖書からの正確な知識によってだれもが慰めの神に近づける,と語りました。支配人は「アーメン」と述べた後,その証人のもとに歩み寄り,礼を述べ,その証人を抱き締め,これまでに聞いた祈りの中でいちばん良い祈りだった,と言いました。レストランの外にいた60人余りの人も,支配人のあとに続きました。

      地域社会に対する祝福

      19 エホバの証人の高い規準に気づいている人がいることを示す,どんな経験がありますか。

      19 多くの人が述べているとおり,地域社会でエホバの証人が活動している場合,証人たちの存在そのものが地域の益となります。今の時勢にはなおのことそうです。平和,正直さ,清廉な道徳を推し進めている人々は,紛れもなく有益な影響を及ぼす存在ではないでしょうか。中央アジアのある国で証人たちは,退職した旧国家保安局の係官に会いました。その人は,さまざまな宗教組織を調査する仕事を以前に担当したことがあると言いました。エホバの証人について調べた際,その正直さや立派な行状に感銘を受けていました。この人は,その信仰が確固たるものであり,証人たちの教えが聖書に基づいていることは実にすばらしいと述べ,聖書研究に応じました。

      20 (イ)昨年,エホバの証人が報告した活動は,どんなことを指し示していますか。(ロ)なすべき業がたくさんあることは,どんな点から分かりますか。わたしたちは福音宣明の特権をどうみなしますか。

      20 この記事で取り上げたのは,語ることのできる幾千もの経験のうちの幾つかにすぎませんが,2001奉仕年度中,エホバの証人が非常に忙しく働いたことを明らかにしています。a 証人たちは,おびただしい数の人と会話し,嘆き悲しむ多くの人を慰め,結果としてその福音宣明の業は祝福されました。神への献身の象徴としてバプテスマを受けた人は,26万3,431人でした。全世界で福音宣明者の数は1.7%増加しました。また,年に一度のイエスの死の記念式に1,537万4,986人が出席したことからして,なすべき業はたくさんあります。(コリント第一 11:23-26)引き続き,良いたよりにこたえ応じる柔和な人たちを探し出してゆきましょう。また,エホバの善意の年が続く限り,「心の打ち砕かれた者」を引き続き慰めることができますように。わたしたちは,何と祝福された特権を得ているのでしょう。わたしたちすべては,イザヤの語った次の言葉に和するに違いありません。「わたしは必ずエホバにあって歓喜する。わたしの魂はわたしの神にあって喜びに満ちる」。(イザヤ 61:10)神が次の預言の言葉を成就なさる際,引き続きわたしたちを用いてくださいますように。「主権者なる主エホバも……義と賛美を諸国民すべての前に芽生えさせられる」。―イザヤ 61:11。

      [脚注]

      a 19ページから22ページの表は,2001奉仕年度中のエホバの証人の活動の報告となっています。

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