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目ざめよ! 1989
目89 3/8 29–30ページ

世界展望

「有毒」血液

ニューヨーク市ブルックリンにある州最高裁判所の判事は,エイズに汚染された血液は有毒物質であるとの決定を下した。この前例のない決定により,不用意に捨てられていた注射器からエイズウイルスに感染した医師には,1億7,500万㌦(約227億5,000万円)の賠償訴訟を起こす道が開かれた。この30歳の女医は病状が悪化し,もはや働くことができないために「速やかな裁判を求める」であろうと,当人の弁護士はニューヨーク・タイムズ紙に語った。

● 米国血液銀行協会発行の「オートロガス・アンド・ディレクテッド・ブラッド・プログラムズ」と題する報告書は,エイズに汚染された血液について次のような見解を述べた。「これは医学における皮肉な現象の中でも最も痛烈なものである。活力を与える貴重な贈り物である血液が,死をもたらすものになりかねないのだから」。

バチカンは知っていたか

イタリアの日刊紙「コリエーレ・デラ・セラ」は最近,ナチによる大虐殺が進行していた当時,バチカンはそれに気づいていたかという問題を提起した。その記事は,ユダヤ人その他の人々の虐殺について直接バチカンに報告した,信頼すべき目撃証人を多数挙げている。例えば,病院列車に乗っていた一司祭は,「涙ながらに法王に語った。『障害者とユダヤ人の虐殺は続いています。かわいそうなユダヤ人たちは,食糧を買うための配給カードさえないため飢え死にしています』」。大虐殺についてバチカンに知らせた人としてその記事に列挙されている人々の中には,ベルリンにいた教皇代理使節,ミュンスターとウィーンの大司教,ドイツ司令部駐在の教皇大使,教皇庁駐在のドイツ大使などが含まれている。その記事は,「バチカンは知っていた」と結論している。

もう一つの説もつぶれる

地球上の生命が海底にある熱水吹き出し口で始まったという説は誤りであることが,最近の実験で証明された。カリフォルニア大学の化学者ジェフリー・L・バーダは,「そこは生命が始まった可能性の最も低い場所のようだ」と述べた。この説が展開されたのは,バクテリアや他の生物,例えばオオシャコガイや虫などが熱水吹き出し口付近で繁殖しているのが発見されてからである。しかし吹き出し口の温度と水圧をまねた模擬実験を行なったバーダと同僚のスタンレー・L・ミラーは,生物の構成要素であるアミノ酸がそのような条件下では急速に分解するのを突き止めた。「アミノ酸が結合してより大きなペプチド分子になることを重合というが,それはどんな温度であれ水の存在するところでは生じ得ないことが分かった」と,ニューヨーク・タイムズ紙は述べている。「生物の必要条件である遺伝情報を有するもっと複雑な分子は,非常な高温のもとでは長く存在できなかった」。同紙によるとそれら研究者たちは,「原始の海の熱水は有機化合物を作るよりはむしろそれらを破壊したであろう」という結論を下した。

ユダヤ人とはだれか

最近この問題をめぐって,特にイスラエルと米国の幾百万ものユダヤ人に影響を及ぼすホットな論争が繰り広げられている。40万を数えるイスラエルの正統派ユダヤ教徒の指導者たちは,移住してくるユダヤ人はだれでもイスラエル市民とするという「帰還法」の改正を長い間求めてきた。それによりグループの保守派や改革派など正統派ではないラビによってユダヤ教に改宗した人々を除外しようというのである。「だれがユダヤ人であるか」に関するこうした厳格な見方に対して,特に米国内の保守派と改革派のユダヤ教徒から激しい抗議の声が上がっている。エルサレム・ポスト紙によると,イスラエル外交官のアバ・エバンは「『自分たちこそユダヤ人であるという誇りから,世界中の多数派のユダヤ教会衆,ラビ,聖堂,儀式など』を失格させようというもくろみを批判した」。正統派ユダヤ教徒がイスラエルの人口に占める割合は10%に満たない。

記憶がよみがえる

日本教職員組合は文部省に異議を唱えてきた。同組合は「文部省が教室内で国家主義に対する支持を強めていると見てこうした傾向を嫌っている」と,エコノミスト誌は伝え,日本では「国旗や国歌は依然として1930年代の記憶をよみがえらせる」と論評している。クリスチャンとして中立を保ったゆえに1930年代に投獄された日本のエホバの証人にとって,当時の国家主義に関する記憶は生々しい。

高くつくハリケーンの余波

イングランド南部では,1年以上前にハリケーンが猛威を振るったあとのかたづけが今も行なわれている。そのあらしが残していったものは1,500万本もの倒木で,いつまでもその処理が終わらず,その多くは腐りながら相変わらず地面に横たわっている。マンチェスター・ガーディアン・ウィークリー紙によると,「1,000万本近くの針葉樹,200万本のオーク,175万本のブナノキ,125万本の他の広葉樹」があらしによってなぎ倒された。「全体で5,333か所の『古い半自然森林地帯』が深刻な害を被った」と,同紙は述べている。あらしの後の1年で,倒れた軟木のわずか半分,堅木の約20%がかたづけられたにすぎない。なぜだろうか。破壊の跡のかたづけにはかなりの費用がかかるからだ。500万本もの新しい木を植える作業が行なわれてはいるものの,害を被った森林地帯の一部は農地に変えられるだろう。あらしによってたくさんの立派な木が失われたが,腐っていたものも多く取り除かれたのは一つの慰めである。

においを探知する犬

爆発物や麻薬のにおいをかぎ分けることは,高度な訓練を施された犬の役目のようになっている。そのため犬の嗅覚を2年間も麻痺させることのできる無色無臭の化学薬品が,アメリカの科学者たちにより偶然発見されたことを多くの人が懸念している。その薬品は非常に強力なので,「空中に一,二滴散布するだけで,希望通りの効果が現われる」と,ロンドン・タイムズ紙は伝えている。心配されているのは,もしこの薬品がテロリストや麻薬商人の手に渡り,警官が犬の嗅覚の失われていることに気づかないとすれば,彼らはだまされて安心してしまうかもしれないという点である。英国の国防省と税関は,その化学薬品が使用される前にその薬品の効果を消してしまうものを見つけるため,ウォリック大学で緊急に行なわれている研究に資金を提供している。

信教の自由?

トロント・スター紙とのインタビューの中で,モスクワの科学的無神論研究所の所長は,ソ連の人々は将来さらに大きな宗教的自由を持つことになろうと語った。また,聖書は地方では手に入らないが,ソ連の指導者ゴルバチョフのグラスノスチ(公開)政策が始まって以来,10万冊の聖書が船で運び込まれているとも述べた。国営通信社のタス通信が最近伝えたところによると,ソビエト人権委員会は宗教上の囚人すべてを赦免することさえ勧めた。

氷に閉じ込められたクジラ

昨年の10月,両超大国はアラスカ沖の北極の氷の下に閉じ込められた2頭のカリフォルニア・コククジラ救出のために協力した。地元のエスキモーは苦心してこの哺乳動物が呼吸する穴をあけ,2隻のソ連の砕氷船は「家ほどの大きさの塊が入るくらいの大きな氷のうねを割った」と,トロント・スター紙は伝えている。100万㌦(約1億3,000万円)の巨費を投じた米ソによる救出努力の結果,クジラを逃がすことはできたが,その救出劇を批評した一人のエスキモーは,クジラを食べてしまったほうが気がきいていたかもしれないと感じていた。しかし,米国のレーガン大統領は,「人道的な粘り強い努力は,……環境に対する人類の関心のほどを示している」と言明した。クレムリンのスポークスマンも,「人間の命を救うことが関係している場合も,米ソがあのように一致協力して行動できれば良いだろうに」と述べた。

重りで地震対策

東京で建設中の11階建てのビルには,地震対策の新しい考え方が採用される。これは「制震・制風装置」と呼ばれ,屋上の二つの重りを地震の力とは逆の方向に動かすことにより,揺れを小さくする。それぞれ4㌧と1㌧の重りは,最高秒速40㍍のスピードで軌道上を動き,地震の力を和らげる役割を果たす。幾つかの階に置かれるセンサーの一つが揺れを感知すると,コンピューター制御による装置が重りを動かす。朝日新聞によると,この装置を考案した会社は,「震度4の地震……に対し,建物の揺れを2分の1から3分の1に減らすことができる」と言っている。これはどれほどの効果を上げるだろうか。次の地震が来てみなければ分からない。

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