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ハボル聖書に対する洞察,第2巻
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ハボル
(Habor)
アッシリアの王ティグラト・ピレセル3世が十部族王国の多数のイスラエル人を流刑として送った都市もしくは行政地区。(代一 5:26)このハボルを,イラン北西部,テヘランの西約210㌔の所にある,ケゼル・オウザン川沿いの町アブハルと結び付けてきた学者もいます。列王第二 17章6節と18章11節で,「ゴザンの川ハボル」(ア標,改標)とする解釈を支持し,ハボルを,トルコの南東およびシリアの北東にあるハーブール川という,ユーフラテス川の支流と同定することを提案する人もいます。しかし,歴代第一 5章26節に従えば,この句はむしろ「ゴザン川のほとりの[または,そばの]ハボル」と訳せるかもしれません。―新世,ヤング。「ゴザン」を参照。
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ハマト,ハマト人聖書に対する洞察,第2巻
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西暦前8世紀に,ハマト,およびイスラエルの十部族王国を含むその近隣諸国は,世界制覇を目指して猛進していたアッシリア人に侵略されました。とりこを移し替えて配置し直すのがアッシリアの政策でしたから,ハマトの人々はサマリアの住民に取って代わってサマリアに入植させられ,サマリアの住民はハマトや他の場所へ移されました。(王二 17:24; 19:12,13; イザ 10:9-11; 37:12,13)次いでハマト人は,サマリアの高き所に自分たちの神アシマの像を据えました。この無価値な神がすでにアッシリア人に対して無力であることが実証されていたのにそうしたのです。―王二 17:29,30; 18:33,34; イザ 36:18,19。
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