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  • ゴグ
    聖書に対する洞察,第1巻
    • 2. この名は,エゼキエル書の38章と39章に出ており,そこでは神の民をあらしのように襲撃する多国家群の指導者を指して用いられています。その攻撃は,エホバが諸国民の中からご自分の民を集め出し,以前に荒廃させられた「イスラエルの山々」に彼らを連れ戻された後に行なわれます。彼らが保護を受けている気配もなく安らかに住んでおり,豊かな繁栄を享受しているゆえに,ゴグは彼らに悪らつな総攻撃を仕掛けようという気になります。彼はこの目的のために多くの国々からおびただしい軍勢を集合させます。しかし,その攻撃はエホバの激怒を引き起こすことになり,ゴグと彼の全群衆は悲惨な敗北と滅びを被ります。彼らの死がいは鳥や獣の食物となり,骨は一つの谷に埋められます。その後その谷は“ゴグの群衆の谷”(字義,“ハモン・ゴグの谷”)と呼ばれます。

      その襲撃の源と意図 その襲撃は,イスラエルの地から遠く離れた所に源を発しています。ゴグは,「北の最果て」に位置する「マゴグの地の」出身です。(エゼ 38:2,15)彼は「メシェクとトバルの長の頭[「大いなる君」,聖ア; 「長なる君」,欽定,改標]」です。(エゼ 38:2,3)中には,この箇所を「ロシュ,メシェク,およびトバルの君」とし(ア標,エルサレム),「ロシュ[「頭」を意味するヘブライ語]」を一つの国もしくは民を指すものとしている翻訳もあります。しかし,そのような土地や民のことは聖書のどこにも述べられていません。メシェクとトバルは,マゴグと同様,ヤペテの子らに付けられた名で(創 10:2),これらの名で呼ばれる三つの土地はイスラエルの北にありました。(「トバル」; 「マゴグ」2項; 「メシェク」1項を参照。)攻撃に加わる軍勢の他の北方出身者たちで,やはりヤペテ族だったのは,ゴメルとトガルマ(それぞれ古代のキンメリア人とアルメニア人の先祖と考えられている)です。ヤペテ族のペルシャは北東に位置していました。しかし,この陰謀には南方のハム族の民 ― アフリカのエチオピアとプト ― も荷担しました。(エゼ 38:4-6,15)したがって,ゴグの役割は,襲撃する大規模な軍勢の司令官としての役割です。その大軍はエホバの民を粉砕しようと,まるでその民を万力にかけたかのように恐ろしい圧力を加えます。

      イスラエルは「地の中心に住んでいる」と描写されています。(エゼ 38:12)古代イスラエルはユーラシアとアフリカの両大陸に関して中心地点に位置していただけでなく,まことの神の清い崇拝の中心でもあり,神はイスラエルを「ご自分のひとみ」とみなしておられたのです。―申 32:9,10; ゼカ 2:8。

      エホバは『ゴグのあごに鉤を掛けて』彼をこの攻撃に導く,と述べておられます。(エゼ 38:4。王二 19:20,21,28と比較。)しかし,この預言は,これがすでにゴグの欲するところとなっており,この企てが彼自身の心の中で考え出されたものであることをはっきり示しています。(エゼ 38:10,11)とはいえ,エホバはご自身のみ名の民を回復させ,繁栄させることにより,ゴグを誘い出されます。ゴグはそうした繁栄を見て神の民に対する悪心をあらわにし,自分自身と自分の仲間全員に速やかな滅びをもたらす道へと自ら突き進んで行きます。エホバはゴグとその軍勢を撃ち破り,滅ぼし尽くすことにより,見守る者すべての前でご自分のみ名を大いなるものとし,神聖なものとされます。―エゼ 38:12-23; 39:5-13,21,22。ヨエ 3:9-17と比較。

  • ゴグ
    聖書に対する洞察,第1巻
    • 「啓示」の書には,さらに助けになる点が見いだされます。この書に記された預言的な幻は,象徴的な龍,悪魔サタンによるクリスチャン会衆に対する迫害が大いに増し加わることを予告しています。これは,サタンが悪霊たちと共に天から地の領域に投げ落とされたあとに起こることになっていました。サタンと悪霊を投げ落とすことは,イエスが王としての権威を行使しはじめる時に,神の王国がキリストを通して成し遂げる事柄の一つなのです。(啓 12:5-10,13-17)これらの幻の中では,地上の諸国民が神とみ子と地上にいる神の忠実な僕たちに敵して集結する様子がひときわ目立っており,それら敵の軍勢が完全に敗北し荒廃する様もはっきり示されています。(啓 16:13-16; 17:12-14; 19:11-21)この箇所には,多くの鳥がそれらキリストの王国支配に敵する者たちの死体を喜んで食べるという類似点も見られます。―エゼ 39:4,17-20を啓 19:21と比較。

      ゴグに関するエゼキエル書の預言は,神の民に対する全地に及ぶ悪らつな襲撃を指し示しています。ゴグは,襲撃する諸国家の連合体を表しているようですが,その襲撃は悪魔サタンによって背後で工作され導かれます。この攻撃が引き金となって,そのサタンの軍勢は,畏敬の念を起こさせる神の力により完全にぬぐい去られます。―エゼ 38:18-22。

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