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デンマーク1993 エホバの証人の年鑑
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トルスハウンの新しい王国会館
フェロー諸島も見過ごされてはいませんでした。トルスハウンでは伝道者が増えたため,新しい集会場所が必要でしたが,それは地元の兄弟たちにとって一大事業でした。しかし,1983年の大会の後,10人から15人の伝道者がデンマークからフェロー諸島に引っ越しました。その中にはホルベックのベテルの建設計画を通してかなりの経験を積んだ人が何人かいました。
1984年2月に建設計画はスタートし,まず削岩機やダイナマイトによる作業がたくさん行なわれました。建物は文字通り岩の上に建てられることになっていたからです。基礎はコンクリートで造られ,建物の残りの部分は木造でした。屋根は芝生で葺かれました。これはフェロー諸島古来の方法で,最近人気が復活しているものです。この会館は速成建設によるものではありませんでしたが,とにかくかなりの関心を集めました。1985年6月10日の献堂式の際には,テレビのニュース番組の中で初めてエホバの証人のことが取り上げられ,ラジオでは地元の長老がインタビューを受け,ほとんどの新聞が写真つきで新しい会館の記事を載せました。
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デンマーク1993 エホバの証人の年鑑
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[134ページの図版]
屋根が芝生でできたトルスハウンの王国会館
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