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「忠実で思慮深い奴隷はいったいだれでしょうか」ものみの塔 2013 | 7月15日
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主人のすべての持ち物をつかさどるように任命される ― いつ?
15,16. イエスが自分のすべての持ち物をつかさどらせるために忠実な奴隷を任命するのは,いつですか。
15 二度目の任命,つまりイエスが「自分のすべての持ち物をつかさどらせる」ための任命はいつ行なわれますか。イエスはこう言いました。「主人が到着して[字義,「来ていて」,脚注],そうしているところを見るならば,その奴隷は幸いです。あなた方に真実に言いますが,主人は彼を任命して自分のすべての持ち物をつかさどらせるでしょう」。(マタ 24:46,47)二度目の任命は,イエスが到着し,奴隷が「そうしている」ところ,つまり霊的食物を忠実に分配しているところを見た後に行なわれることに注目してください。ですから,二つの任命は間隔を置いて行なわれます。イエスが自分のすべての持ち物をつかさどらせるために奴隷をいつ,どのように任命するかを理解するには,次の二つのことを知る必要があります。イエスはいつ到着するか,そしてイエスの持ち物には何が含まれるか,ということです。
16 イエスはいつ到着されますか。その答えは文脈から分かります。すでに学んだように,マタイ 24章46,47節の少し前の幾つかの節にある,イエスが「来る」という表現は,イエスがこの体制の終わりに裁きを宣告し執行する時のことを言っています。d(マタ 24:30,42,44)ですから,忠実な奴隷の例えでイエスが『到着する』つまり「来る」と言われているのは,大患難の時のことです。
17. イエスの持ち物には何が含まれますか。
17 では,「[イエスの]すべての持ち物」には何が含まれますか。イエスは「すべての」という語に修飾語を加えず,持ち物を地上の物事だけに限定されませんでした。実際,イエスは広範にわたる天的な権威を持っており,「わたしは天と地におけるすべての権威を与えられています」と述べています。(マタ 28:18。エフェ 1:20-23)今その持ち物には,メシア王国が含まれています。1914年以来この王国はイエスのものであり,油そそがれた追随者たちと分け合うことになります。―啓 11:15。
18. イエスが,自分のすべての持ち物をつかさどらせるための任命を喜んで行なうのは,なぜですか。
18 以上の事柄から,どんな結論を下せますか。イエスは大患難において裁きのために来る時,忠実な奴隷が召使いたちに時に応じた霊的食物を忠節に分配してきたのを見ます。そして,二度目の任命,つまり自分のすべての持ち物をつかさどらせるための任命を喜んで行ないます。忠実な奴隷を構成する人たちは,天的な報いを受けてキリストの共同支配者となる時,この任命を受けます。
19. 忠実な奴隷は他の油そそがれた者たちより大きな報いを天で受けますか。説明してください。
19 忠実な奴隷は他の油そそがれた者たちより大きな報いを天で受けるのでしょうか。そうではありません。少人数の一団に約束された報いが,最終的に他の人にも与えられるという場合があります。例えば,イエスが,死ぬ前の晩に11人の忠実な使徒たちに述べたことを考えてください。(ルカ 22:28-30を読む。)イエスは,少人数の男性の一団に,前途には忠実さの報いがある,と約束しました。彼らはイエスと共に王として権威の座に着くことになりました。しかしイエスは後に,14万4,000人全員が座に着き,イエスと共に支配することを示されました。(啓 1:1; 3:21)また,マタイ 24章47節にあるように,イエスは,少人数の男性の一団 ― 忠実な奴隷を構成する油そそがれた兄弟たち ― がご自分のすべての持ち物をつかさどるよう任命されることを約束しましたが,実際には,14万4,000人全員が,イエスの広範にわたる天的な権威を共に行使するのです。―啓 20:4,6。
14万4,000人全員が,イエスの広範にわたる天的な権威を共に行使する(19節を参照)
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