『私ではないことが分かるのです』
「ものみの塔」誌1995年1月1日号に『みどりごの口から』と題する記事が載せられたとき,一人の少女はものみの塔協会の日本支部に手紙を寄せ,自らの驚きを言い表わしました。少女はこう書いています。「この記事の一つの経験に関して興味深い思いをさせていただきましたので,是非,報告させてください。最初に載せられているあゆみ姉妹の経験についてですが,私も同じあゆみで,姉妹とそっくりの経験を持っています。でも,私ではないことが分かるところがあるんです。一致するところをご紹介します。
「私も6歳の時に伝道者になり,4年生の時にバプテスマを受けました。そして,私と研究していた一人の若い人も6年生のときにバプテスマを受け,その人の母親もバプテスマを受けました。そして,在学中は,聖書を含む何種類かの書籍を学級や学校の図書に置かせてもらっていました。
「ここまでは全く同じなので,びっくりしました。『もしかして知らない間に自分の経験を載せてくださったのかも知れない』と思いました。私の驚きを想像していただけるでしょうか。しかし,二つの点が違うんです。
「この記事に出ている姉妹は小学校6年間で,13人と聖書研究を取り決められたようですが,私は11人と取り決めたと記憶しています。もう一つは,6年生のときにバプテスマを受けた若い人には二人の姉がいないことです。彼女は長女でしたから。
「ここを読んだときに,私と違うことを確信しましたが,本当によく似ているので,幾人もの友人から問い合わせがあったほどです。でも,自分と同じ名前で,同じような経験をされた姉妹がおられることを知って,信仰を鼓舞されると共に,親しみを感じました。……はやる心をおさえて手紙を書いている私のことを是非知ってくださればと思いました。
「現在,私は,高校1年で,4年の通信制高校に通いながら開拓奉仕を楽しませていただいています。週に二日,父の仕事を手伝いながら,他の日は奉仕にいそしんでいます。特別開拓者という目標をいつも念頭に置き,エホバへの賛美と個人研究に楽しみを見いだしている毎日です。……
エホバに仕える僕,
xxあゆみ」。
名前は違っても,ほかにもあゆみさんのような女性が大勢います。同年代の男性共々,若いときから喜びに満ちてエホバを賛美しているのです。確かに,エホバはこの終わりの時に,進んで自らをささげる民を得ておられます。―詩編 110:3。