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フィンランド1990 エホバの証人の年鑑
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宣伝行進
1945年は,精力的な公の活動と共に始まりました。1月6日にハルテバ兄弟は,ヘルシンキの博覧会場で「光に向かって進む」と題する話を行ないました。しかし,さらに広い会場が必要とされたため,公開講演に備えてオリンピック・スタジアムが借りられました。そのことは新聞紙上だけでなく,街路でも大々的に宣伝されました。
サラバーラ兄弟の監督のもとに,プラカードを掲げた証人たちの行進行列が組織され,その長さは約500㍍に達しました。次のような光景を想像してください: ヘルシンキの街路を行進する証人たちが,厚紙で作ったメガホンを手にしてスローガンを叫んでいます。その後ろには,王国の音信をふれ告げるサウンドカーの行列が続いています。行列の先頭には,大きな栗色の馬にまたがったエリス・サルミネンがおり,「エホバの証人」という文字が記された旗を振っています。何とすばらしい光景でしょう! 実にすばらしい証言です!
スローガンの記された掲示物におびえて,馬が急に駆け出そうとしました。その時の思い出について,サルミネンはこう述べています。「大勢いたカメラマンの一人がやって来て,私の写真を撮り,『馬よりもろばにすべきでしたね。イエスが乗ったのはろばでしたから』と言いました」。行列は首都の大通りに沿って数キロ進んだ後,最後に駅の前で止まりました。証人たちはそこに整列して,大きな声で一斉に公開講演の招待を差し伸べました。スタジアムに集まった聴衆は全部で1万2,000人に上りました。
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フィンランド1990 エホバの証人の年鑑
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[176ページの図版]
1945年4月にヘルシンキで行なわれた公開講演の宣伝行進
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