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南北アメリカ2017 エホバの証人の年鑑
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「わたしも一緒に学びます」
メキシコに住むイスマエルは聖書を読み通そうと決意し,1年で2度読みました。ところがその後,視力を失ってしまいます。数年後,エホバの証人のアンヘルがイスマエルに出会い,神の約束について話しました。イスマエルはもっと学びたいと思いつつ,こう言いました。「わたしは目が見えません。聖書を読むことができないんです」。
アンヘルは励まそうとしてこう言います。「心配は要りません。わたしが点字を教えてあげます」。
「点字を読めるんですか?」とイスマエルは尋ねます。
「いいえ。わたしも一緒に学びます」とアンヘルは答えます。イスマエルはその言葉を信じられませんでした。しかしアンヘルは家に帰ると点字の読み方を調べ,厚紙で触覚文字盤を作りました。そして,イスマエルに点字を教え始めます。すぐにイスマエルは点字のアルファベットを習得し,集会に出席し,点字の出版物を読むようになりました。今アンヘルには目の見えない研究生が4人います。その研究生たちは将来の楽園で視力を回復する時のことについて喜んで話します。
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