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ヨーロッパ2015 エホバの証人の年鑑
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“森林”聖書研究
ドイツ: 森で聖書研究を司会しているマルグレート
ドイツに住むマルグレートは毎朝,犬を連れて森を散歩します。姉妹はこう語ります。「通りがかった人に話しかけるようにしています。少しくつろいで話せるようなら,会話を聖書のほうに持ってゆきます」。
ある日,姉妹は犬を連れた70代の女性に会いました。話しかけると,その女性は楽しそうに話しをし,毎日神に祈り聖書も読んでいると言いました。その日から,2人は毎日会って,霊的な話をするようになります。ある日,女性から,「どうしてそんなに聖書のことを知っているのですか」と尋ねられ,姉妹は自分がエホバの証人であることを説明しました。
姉妹は,何度か家庭聖書研究を勧めましたが,断わられました。しかし,その後も話し合いは続きました。数か月がたったころ,再び家庭聖書研究を勧めると,女性から,一緒に暮らしている男性がエホバの証人を嫌っているので,研究するのが怖いと打ち明けられました。
姉妹は次の散歩のとき,聖書と『聖書の教え』の本を持って森へ出かけました。そしてその女性に思い切ってこう言いました。「今回は,家庭聖書研究を勧めるつもりはありません。でも,“森林”聖書研究をお勧めしたいんです」。女性は目に涙を浮かべ,喜んで応じました。“森林”聖書研究は週に6日行なわれています。季節や天候によっては,傘や懐中電灯を持って聖書研究が司会されています。
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