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プエルトリコ ― 陽光あふれる豊かな島目ざめよ! 2008 | 10月
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グアニカ生物圏保護区。世界の乾燥熱帯林のうち,今も残っているのはわずか1%と考えられています。エル・ユンケから車で数時間の所に,乾燥熱帯林の典型とも言える場所があります。グアニカを,「世界の乾燥亜熱帯林の植生の中で,おそらく最も良い例」と言う植物学者たちもいるほどです。この保護区には,プエルトリコ固有の鳥類の大半および750種の植物が見られますが,それら植物の7%は絶滅危惧種です。さまざまな珍しい花は,ハチドリやたくさんのチョウを引き寄せます。乾燥林に隣接して,美しい自然の残された海岸線が長く伸び,アオウミガメやオサガメが産卵にやって来ます。
マングローブとサンゴ礁。グアニカの保護区には,海岸に沿って伸びるマングローブ林もあります。保護区を管理する人の一人はこう語ります。「この保護区では,工業廃水や農業廃水が出ないため,マングローブが良い状態に保たれています。そのため,ここのマングローブは,サンゴ礁に生息するたくさんの魚の理想的な繁殖場です」。他のユニークな観光名所として,マングローブの原生林に依存する,青白く光る入り江があり,プエルトリコでその幾つかが見られます。―下の囲みをご覧ください。
沖合のサンゴ礁では,大がかりな漁を行なうことが禁止されています。サンゴ礁の海や小島の中には,国立公園に指定されている所もあります。ダイバーたちはこの水中庭園で,すばらしい光景を楽しめます。カメやマナティーをすぐ間近で見,多種多様の色鮮やかな魚に会うことができるのです。
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プエルトリコ ― 陽光あふれる豊かな島目ざめよ! 2008 | 10月
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[16,17ページの図版]
グアニカの海岸線
[クレジット]
© Heeb Christian/age fotostock
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