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ガリラヤ州聖書に対する洞察,第2巻
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ガリラヤは,イエスの宣教における幾つかの顕著な出来事の舞台となりました。イエスはカペルナウムに近い,とある山腹で有名な山上の垂訓を行なわれました。(マタ 5:1,2)また,ここガリラヤで多くの人々を奇跡的にいやされました。―マル 1:32-34; 6:53-56; ヨハ 4:46-54。
イエスの伝道と奇跡はガリラヤでどのように受け止められたでしょうか。郷里の町ナザレでイエスが伝道した時,人々は初め,「その口から出る,人を引きつける言葉に驚嘆」していました。しかし,イエスがそこの人々をエリヤやエリシャの時代のイスラエル人になぞらえると,人々はイエスを殺そうとするようになりました。(ルカ 4:22-30)しかし,ガリラヤの人々は一般に,イエスの宣教によくこたえ応じました。ですから,イエスの最初の弟子たちはガリラヤ人の中から集められ,使徒たちも全員(恐らくユダ・イスカリオテを除いて)ガリラヤ人でした。(マタ 4:18-22; ルカ 6:12-16)
地図: ガリラヤ州,衛星写真による地図
カナの遺跡。イエスはここで水を上等のぶどう酒に変えました(ヨハ 2:1-11)
現在のナイン。イエスはこの地のやもめの息子を復活させて,そのやもめに大きな喜びを与えました(ルカ 7:11-17)
ガリラヤ湖北西岸のカペルナウムの遺跡。ここに写っている後代の会堂の下に1世紀の会堂がある。イエスはこの地域の漁師たちや収税人を選んで使徒としました(マタ 4:18-22; 9:9)
ティベリア。地域支配者ヘロデ・アンテパスの住まいのあった所。バプテスマを施す人ヨハネが死に処されたのはここであったと思われます(マル 6:21-28)
コラジンの遺跡。住民が悔い改めなかったためイエスによってとがめられた都市(ルカ 10:13)
肥沃なゲネサレの平原。イエスはここで奇跡的ないやしを数多く行なわれました(マタ 14:34-36)
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