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ご存じでしたかものみの塔 2012 | 8月1日
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イスラエルの大祭司の胸掛けにはめ込まれた宝石は,どこから得たものでしょうか。
■ 神は,エジプトを出て荒野に入ったイスラエル人に,大祭司の胸掛けを作るようお命じになりました。(出エジプト記 28:15-21)その胸掛けには,ルビー,トパーズ,エメラルド,トルコ石,サファイア,碧玉,レシェム,めのう,紫水晶,貴かんらん石,しまめのう,ひすいがはめ込まれました。a イスラエル人は,そうした種々の宝石を本当に入手できたのでしょうか。
聖書時代の人々は,宝石を高く評価し,交易に用いました。例えば,古代エジプト人は宝石類を,現代のイランやアフガニスタン,さらにはインドのような遠い地から入手しました。エジプトの鉱山でも様々な宝石が取れました。エジプトの歴代の帝王は,支配下の地域における鉱石の採掘権を独占していました。族長ヨブは,同時代の人々が立て坑や地下の坑道を使って宝を探す様子を描写しました。そして,地中から掘り出される鉱物の中でも特に,サファイアとトパーズを挙げています。―ヨブ 28:1-11,19。
出エジプト記によると,イスラエル人はエジプトから出て行く時に,貴重な品々を「エジプト人からはぎ取(り)」ました。(出エジプト記 12:35,36)ですから,イスラエル人は大祭司の胸掛けにはめ込むための種々の石をエジプトから得た,と考えられます。
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ご存じでしたかものみの塔 2012 | 8月1日
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a これらの石の一部は,現代のどの宝石に相当するのか,分かっていません。
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