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ナチ・ドイツの迫害を生き延びて目ざめよ! 1988 | 10月22日
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1946年,私たちもドイツ北部で戦後最初の大きな大会を開きました。多くの喜びの涙が流れました。話し手も話の最中に時々感きわまって話を中断しなければなりませんでした。彼らにとって,非常に多くの親愛なる兄弟たちが平和な雰囲気の中で席に着き,周りに有刺鉄線のない状態で教えを受けているのを見るのは,感に堪えないことだったのです。
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ナチ・ドイツの迫害を生き延びて目ざめよ! 1988 | 10月22日
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エホバは忍耐する者たちを祝福される
エホバの民はエホバの助けにより,恐怖のナチ政権を生き延びて,増大する神権的奉仕のために再組織されました。それに比べて,ナチスに生じた事柄に注目してください。彼らはニュルンベルクのゼッペリンウィーゼで戦前の早い時期に,初期の勝利を祝いました。ところが今度は私たちが,1946年9月の記念すべき大会のために,ほかならぬその場所を確保したのです。本当の意味で最高潮となったのは9月30日でした。その都市の事務所,商店,レストランなどは,終日休業しました。
しかし,なぜその月曜日に業務を休んだのでしょうか。なぜなら,ニュルンベルクでナチの戦犯に対し死刑の宣告が下されることになっていたからです。元々その刑の宣告は9月23日に下されるはずでしたが,9月30日まで延期されたのです。それで,私たちの以前の迫害者たちが拘留されて評決を聞いていたその時に,そうです,その同じ日に,以前はナチの行進する広場だったその場所で,以前は迫害されていた私たちが,私たちの神のみ前で幸福な祝いを行なっていたのです。
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ナチ・ドイツの迫害を生き延びて目ざめよ! 1988 | 10月22日
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[21ページの図版]
1937年,ヒトラーに敬礼するナチス。1946年,エホバの証人はナチの指導者たちに判決が下されていた時,このニュルンベルク・スタジアムを大会のために用いた
[クレジット]
U.S. National Archives
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