-
クリスマス ― 思ったより大きな代償を払うことになりますか目ざめよ! 1993 | 11月22日
-
-
贈り物の与えすぎ?
「幼い時から子供が欲しがるものを何でも与えること。そうすれば子供は大きくなって,世界は自分が生きてゆくためにあると思うようになる」と述べているのは,「非行少年少女を育てる12の法則」と題するパンフレットです。物質を強調しすぎることには,確かに害があります。
子供を持つ作家,モリーン・オースは,「消費と貪欲がしばしば無意識のうちにもてはやされる現在の物質社会の中で,どうすれば価値観や徳を教え込めるだろうか」と問いかけます。「贈らないのも贈り物」という題の記事の中で彼女は,「よちよち歩きの我が家の王様は,プレゼントをもらうことを,郵便物を受け取るのと同じほど当たり前のことのように考えている」と言って嘆いています。これが本当にクリスマスの精神なのでしょうか。
クリスマスには欠かせないものとして売られているぜいたくな贈り物を買う余裕のない家庭はどうでしょうか。そのような家庭の子供たちは,サンタは良い子にしかプレゼントを持って来ないという言葉を聞くとどう感じるでしょうか。また,クリスマスの時期に家族の間の溝を痛感させられる,分裂した家庭の子供たちについてはどうでしょうか。
「プレゼントを開けることがクリスマスの集いの中心となる場合があまりにも多い」とニューヨーク・タイムズ紙は述べています。「贈り物に重点が置かれると,家族が集まる目的はプレゼントにあるという印象を子供に与え,子供をがっかりさせることになる」。
-
-
クリスマス ― 思ったより大きな代償を払うことになりますか目ざめよ! 1993 | 11月22日
-
-
「わたしが見てきた若者たちの多くは信仰を持っていない」と語るのは,ハーバード大学で研究をしているロバート・コールズ博士です。「彼らは自分のことに没頭する以外はすべて失っている。そしてその傾向は,育てられ方によって日増しに強くなってゆく」。
-