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  • 「新約聖書」― 歴史ですか,それとも神話ですか
    聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
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      不備なことが明らかになった現代の聖書批評

      現代の聖書批評の不確かさを示す例として,ヨハネの福音書に関してレイモンド・E・ブラウンの述べる次の言葉について考えてください。「前世紀の終わりから今世紀の初めにかけて,学者たちはこの福音書について極端に懐疑的な見方をした時期があった。ヨハネによる書はずっと後代のもの,2世紀後半の作とさえみなされた。それはヘレニズム世界の産物で,歴史的な価値は全くなく,ナザレのイエスのパレスチナとはほとんど何も関係がない,と考えられていた。……

      「その種の見方で,その後相次いでなされた考古学また文献および本文上の予想外の発見の影響を受けずにすんだものは一つもなかった。それらの発見は,正統的とみなされるほどになっていた批判的見解の当否を知性的な理由に基づいて疑うことを促し,ヨハネによる書に対する極めて懐疑的な分析の根拠がいかにもろいものであったかを認めさせてくれた。……

      「この福音書の書かれた時期は1世紀の終わりないしはそれより早い時代に引き戻された。

  • 「新約聖書」― 歴史ですか,それとも神話ですか
    聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?
    • クリスチャン・ギリシャ語聖書はいつごろ書かれたか

      4 (イ)クリスチャン・ギリシャ語聖書がいつごろ書かれたかを知るのはなぜ重要ですか。(ロ)クリスチャン・ギリシャ語聖書が書かれた時期についてどんな見方が提出されていますか。

      4 神話や伝説が形成されるには時間がかかります。それで,聖書のこの部分はいつごろ書かれたのか,という点が重要な問題になります。歴史家マイケル・グラントによると,クリスチャン・ギリシャ語聖書の中の歴史的記述が始まったのは「イエスの死後30ないし40年後」です。4 聖書考古学者ウィリアム・フォックスウェル・オールブライトは,「福音書はすべて西暦70年以前に書き終えられており,またイエスの磔刑後20年以内に書き得なかったような事柄は何も含まれていない」という,C・C・トリーの結論を引用しています。それらの書を記すことは「西暦80年ごろまでに」終了していた,というのがオールブライト自身の見解です。他の人々は多少異なった推定をしてはいますが,「新約聖書」は第1世紀の終わりまでには書き終えられていた,という点で大方の見方は一致しています。

      5,6 クリスチャン・ギリシャ語聖書を書くことはそこに述べられている出来事からあまり時を置かずになされたという事実から,どんな結論を下せますか。

      5 これはどういう意味になるでしょうか。オールブライトはこう結論しています。「我々が断言できるのは次の点である。すなわち20年から50年というのはごくわずかな期間であり,イエスの述べた事柄の実質的な内容だけでなくその具体的な言葉づかいにさえ,留意すべき改変を許すほどのものではない」。5 ゲーリー・ハーバマース教授はさらにこう述べています。「福音書はそれが叙述している時代にごく接近しているのに対し,古代の歴史書は何世紀も前に生じた出来事について述べている場合が多い。それでも現代の歴史家たちは,そのような太古の時代の出来事についてさえその次第を見事にたどり出すことができている」。6

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