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チェスター・ビーティーの宝をのぞくものみの塔 2004 | 9月15日
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チェスター・ビーティー図書館にある珍しい展示の一つは,シリアの学者エフラエムによる西暦4世紀初期の獣皮紙<ヴェラム>写本です。エフラエムは,「ディアテッサロン」と呼ばれる西暦2世紀の書物から頻繁に引用しています。これはタティアノスの作で,イエス・キリストの生涯を扱った四福音書の記述を,調和の取れた一つの物語としてまとめたものです。後代の著述家たちが「ディアテッサロン」に言及していますが,それ自体は1部も現存していません。19世紀には,その存在を疑う学者たちもいました。しかし,1956年にビーティーは,タティアノスの「ディアテッサロン」に関するエフラエムの注釈書を見つけました。この発見により,聖書の信ぴょう性と真実さの証拠が増し加わりました。
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チェスター・ビーティーの宝をのぞくものみの塔 2004 | 9月15日
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[31ページの図版]
タティアノスの「ディアテッサロン」に関するエフラエムの注釈書は聖書の信ぴょう性を高める
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