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  • うわさ話 ― 魅力があるのはなぜか
    目ざめよ! 1991 | 6月8日
    • うわさ話 ― 情報交換

      うわさ話をするごく基本的な理由は,だれもが人に関心を持っているということです。ですから当然,他の人のことがよく話題に上ります。人類学者のマックス・グルックマンがかつて述べたとおりです。「どの日をとってみても,大半の人は1日のかなりの時間をうわさ話をして過ごしている。私が思うに,仮に我々が起きている時間をどう過ごすかを記録したとすれば,“仕事”の次に来るのは,ある人たちの場合はうわさ話だろう」。

      世間話も節度のある親切なものであれば,最新の出来事を知るための方法として,有益な情報を交換する機会になるかもしれません。その種のうわさ話は,だれかが結婚したとか,妊娠したとか,死亡したといった害にならない内容の話であったり,悪意のないユーモアを交えた話であったりするかもしれません。

  • うわさ話 ― 魅力があるのはなぜか
    目ざめよ! 1991 | 6月8日
    • 仲間に入れてもらう

      うわさ話に簡単に引き込まれるもう一つの理由は,人に好かれたい,受け入れてもらいたいという自然な願いです。心理学者のジョン・サビニとモーリー・シルバーはこう書きました。「幾つかの理由で人には話す義務がある。そして,うわさ話はその義務を果たすための気楽で簡単な方法,世間で容認されている方法なのである」。(「日常生活の倫理」)ですから,うわさ話はある意味で,会話の有用な火つけ役,あるいは仲間に入れてもらうための手段と言えます。

      問題は次の点,つまり人々はとかく良い情報よりも良からぬ情報に接したときのほうが,はるかに強い興奮を覚えがちだということです。センセーショナルな話やあきれた話でショックを受けるのを楽しんでいるように見える人さえいます。ですから,うわさ話は確かに注意を引きつけます。興味をそそる話は,きわどいものであればあるほど,人騒がせなものであればあるほど良いというわけです。証拠のないような衝撃的な話でも,真偽を確かめようとすることはまずありません。

      マスコミによるゴシップ

      この種のうわさ話は,人間のもう一つの弱点,つまり過剰な好奇心をくすぐります。わたしたちは秘密が好きです。だれも知らない秘密を知っているとうれしくなります。ベンジャミン・フランクリンがペンシルバニア・ガゼット紙にゴシップ欄を書くようになったのは1730年のことですが,早くもその時に,人々はゴシップのためにお金を出すという見通しが立てられました。

      マスコミによるゴシップは跡を絶つことなく,今も健在です。ヨーロッパの新聞売り場は,王室や自動車レーサーその他の国際的な有名人の話を売り物にした大衆紙でまさにあふれています。そのため,ある新聞記事はゴシップを巨大産業と呼びました。

      しかし,人々の家庭や寝室といった私的な場所で行なわれる事柄や,人々の個人的な考えにまでむやみに好奇の目を向けるのは有益なことでしょうか。劣情をそそるような記事を読んだり見たりするのは,本当に健全なことでしょうか。言うまでもなく,マスコミによるゴシップは度を越した好奇心をかき立てています。

      根も葉もないうわさ

      根も葉もないうわさや間違った情報も,有害なうわさ話の火つけ役になります。うわさは,パニックや死や大混乱を引き起こしてきました。産業界に及ぼした損害だけでも計り知れません。あるファーストフードのチェーン店は,自社のハンバーガーにイモムシが入っているという間違ったうわさと1年以上闘いました。また,石けん類のメーカーとして知られる某社は,その会社のマークは悪魔のシンボルで,会社自体がどうやら悪魔崇拝にかかわっているらしい,といううわさを打ち消すのに数年と数百万ドルを費やしました。

      しかし,うわさによって一番心を痛め,一番大きな損害を被るのは個人です。それでも,話は突飛なほうが魅力的なので,人々は真偽や結果をほとんど気にすることなく,そのような話を広めがちです。

      悪意のあるうわさ話 ― 中傷

      最も有害なうわさ話 ― 悪意のあるうわさ話,つまり中傷 ― の根底には,往々にして,ねたみや憎しみがあるものです。“中傷する者”に相当するギリシャ語ディアボロスは,聖書の中で悪魔と訳されている言葉です。(啓示 12:9)サタンは神を大いに中傷する者であるため,この呼称は適切です。中にはサタンのように,悪意をもって他の人のことを話す人がいます。感情を傷つけられたり,ねたんだりする結果,仕返しが動機になる場合もあります。いずれにせよ,そのような人は,他の人の良い評判を台なしにすることによって,自分の利益を図ろうとします。

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