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主の日の地震啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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すべての山と島がその場所から取り除かれた」。(啓示 6:14)これらは明らかに文字通りの天,もしくは文字通りの山々や島々ではありません。では,それらは何を象徴していますか。
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主の日の地震啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!
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24 (イ)聖書預言の中で,山々や島々はいつ激動する,あるいは動揺すると言われていますか。(ロ)ニネベが陥落した時,どのように『山々は激動し』ましたか。
24 聖書預言の中で,山々や島々は重大な政治的激変の時期に激動する,あるいはそうでなければ,動揺すると言われています。例えば,預言者ナホムはニネベに対するエホバの裁きを予告して,「山々は神のゆえに激動し,もろもろの丘も溶けてゆくのであった。また,地はみ顔のゆえに隆起する」と記しました。(ナホム 1:5)西暦前632年にニネベが実際に陥落した時,文字通りの山々が倒壊したことは何も記されていません。しかし,それまで力の点で山のようなものと思われていた世界強国は,突然崩壊しました。―エレミヤ 4:24と比較してください。
25 この事物の体制の来たるべき終わりの時に,「すべての山と島」はどのように所定の位置から除かれますか。
25 ですから,第六の封印が開かれた時に言及された,「すべての山と島」は,論理的に言って,人類の多くにとって大変安定しているように思われてきた,この世の政治政府やそれに依存している諸組織であると言えるでしょう。それらのものは激しく揺り動かされて,まさしく所定の位置から除かれるので,これらのものにそれまで信頼してきた人々は仰天し,恐怖に襲われるでしょう。この預言がさらに述べているように,エホバとそのみ子の憤りの大いなる日,つまりサタンの組織すべてを除き去る最終的な震動の生じる時が来て,復しゅうが行なわれようとしていることには疑問の余地がありません!
『わたしたちの上に倒れかかれ。そしてわたしたちを隠してくれ』
26 神の主権に逆らう人間は,恐怖のあまり,どのように行動しますか。また,自分たちの抱く恐れの気持ちをどのように言い表わすようになりますか。
26 ヨハネの言葉はこう続いています。「そして,地の王たち,高位の者たち,軍司令官たち,富んだ者,強い者,すべての奴隷また自由人は,ほら穴や山の岩塊の間に身を隠した。そして山と岩塊とにこう言いつづける。『わたしたちの上に倒れかかれ。そしてみ座に座っておられる方の顔から,また子羊の憤りからわたしたちを隠してくれ。彼らの憤りの大いなる日が来たからだ。だれが立ちえようか』」― 啓示 6:15-17。
27 サマリアの不忠実なイスラエル人はどんな叫び声を出しましたか。それらの言葉はどのように成就しましたか。
27 ホセアは北のイスラエル王国の首都サマリアに対するエホバの裁きを告げ知らせた時,こう述べました。「イスラエルの罪,ベト・アベンの高き所はまさに滅ぼし尽くされる。いばらとあざみが彼らの祭壇にはい上る。そして民は山に向かって,『我々を覆ってくれ!』と言い,丘に向かって,『我々の上に倒れかかれ!』とまさに言うであろう」。(ホセア 10:8)この言葉はどのように成就しましたか。西暦前740年にサマリアが残忍なアッシリア人の前に陥落した時,イスラエル人が助けを求めて走って行ける所はどこにもありませんでした。ホセアの言葉は,征服されたその民族が味わった絶望感,屈辱的な恐怖感,および自暴自棄に陥った気持ちを言い表わしています。文字通りの丘や,山のようなサマリアの諸制度は,かつては恒久的なものと思えたかもしれませんが,いずれも彼らを保護できませんでした。
28 (イ)イエスはエルサレムの婦人たちにどんな警告をお与えになりましたか。(ロ)イエスの警告はどのように成就しましたか。
28 同様に,イエスはローマの兵士たちに連行されて処刑されようとしていた時,エルサレムの婦人たちに語りかけて,こう言われました。「人々が,『うまずめは,そして子を産まなかった胎と乳を飲ませなかった乳房とは幸いだ!』と言う日が来(ま)す。そのとき彼らは,山に向かって,『我々の上に倒れかかれ!』と言い,丘に向かって,『我々を覆ってくれ!』と言い始めるでしょう」。(ルカ 23:29,30)エルサレムが西暦70年にローマ人により滅ぼされたことは証拠資料で十分証明されていますから,イエスの言葉には明らかにホセアのそれと同様の意味がありました。当時,ユダヤに残っていたユダヤ人にとって,隠れる場所は一つもありませんでした。彼らはエルサレムの中で,あるいは山頂のマサダの城塞に逃げることさえして,どこかに隠れようとしましたが,エホバの裁きの激しい表明を逃れることはできませんでした。
29 (イ)エホバの憤りの日が来る時,専ら現在の事物の体制を支持している人々は,どんな窮状に陥りますか。(ロ)エホバが憤りを表明される時,イエスのどんな預言が成就しますか。
29 さて,第六の封印が開かれることにより,来たるべきエホバの憤りの日にも同様の事柄の起きることが示されました。この地上の事物の体制が最終的に揺り動かされる時,専らその体制を支持している人々は,隠れる場所を必死に探し求めるようになりますが,一つも見いだせないでしょう。偽りの宗教である大いなるバビロンは惨めにも,すでに彼らの期待に背いてきました。文字通りの山々のほら穴や,山のような政治組織や商業組織はいずれも,経済的な安定はおろか,他のどんな助けも与えてはくれないでしょう。彼らをエホバの憤りからかばえるものは一つもありません。イエスの次のような言葉はそれらの人々の恐怖をよく表現しています。「その時,人の子のしるしが天に現われます。そしてその時,地のすべての部族は嘆きのあまり身を打ちたたき,彼らは,人の子が力と大いなる栄光を伴い,天の雲に乗って来るのを見るでしょう」― マタイ 24:30。
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