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イエスを罪に定めた大祭司ものみの塔 2006 | 1月15日
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イエスを罪に定めた大祭司
それは1990年11月のことでした。エルサレムの旧市街から南に約1㌔のところで公園と道路の工事をしていた人たちが,興味深い発見をしました。トラクターが偶然にもある洞窟の天井部分を崩してしまったのですが,そこは古代の埋葬用洞窟だったのです。その一帯は,西暦前1世紀から西暦1世紀にかけて,広大な共同墓地として使われていました。考古学者たちはその洞窟の埋葬室で目を見張るような物を見つけました。
洞窟には12の納骨箱が置かれていました。遺体を1年ほど墓の中に安置すると,肉の部分の朽ちた骨が残りますが,納骨箱はそのような骨を納めたものです。一つの納骨箱の側面には,それまでに類を見ないほど見事な装飾が彫り込まれており,「エホーセフ・バル・カヤファ」(カヤファの子ヨセフ)という名が刻まれていました。
証拠が示すところによると,この墓は,歴史上最も重要な裁判,つまりイエス・キリストの裁判を主宰した大祭司の墓ではないかと考えられています。ユダヤ人の歴史家ヨセフスは,この大祭司が「カヤファと呼ばれたヨセフ」であると述べています。聖書は単にカヤファと呼んでいます。
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イエスを罪に定めた大祭司ものみの塔 2006 | 1月15日
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[10ページの図版]
カヤファの子ヨセフ
[10ページの図版]
近年発見された納骨箱
[10ページの図版のクレジット]
Ossuary, inscription, and cave in background: Courtesy of Israel Antiquities Authority
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