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  • エホバが使ってくださった私の手
    エホバの証人のライフ・ストーリー
    • イギリスのろう者の多くは,イギリス手話(BSL)を使っています。時がたつにつれて,集会で通訳をする兄弟姉妹は,英語の文法に対応した手話ではなく,この高度に体系化されたイギリス手話を学んで使うようになりました。その結果,ろう者の兄弟姉妹は集会で話されることをよりよく理解できるようになりました。さらに,耳の聞こえる兄弟姉妹とそれまで以上に心を一つにしてエホバを崇拝できるようになりました。これまでの50年,私はエホバが手話での活動を豊かに祝福してくださるのを見てきました。これから,手話の分野でどんな大きな進展があったかお話ししたいと思います。エホバは私の手も使ってくださいました。

      手話の活動に弾みがつく

      私が長老に任命されて約1年後の1973年,マイケル・イーガスというろう者の兄弟が,手話で集会を開くのはどうかと提案してくれました。それで支部の承認の下,私はもう1人の長老と,ロンドン南東部のデトフォードで手話の集会を毎月開く手はずを整えました。

      結果は素晴らしいものでした。ロンドンやイギリス南東部から,ろう者の兄弟姉妹が初めてイギリス手話で開かれた集会に出席しました。ろう者の兄弟姉妹や聖書を学びたいと思っていた人たちが,ついに自分の言語で信仰を強める教えを学ぶことができたのです。集会が終わってから,私たちはお茶を飲みながら経験を語り合い,楽しいひとときを過ごしました。兄弟姉妹が必要としていた励ましを与えることもできました。

      その後,バーミンガムやシェフィールドでも手話の集会が開かれるようになりました。イギリス手話を学びたいと思って出席していた耳の聞こえる兄弟姉妹もたくさんいました。そういう意欲的な兄弟姉妹のおかげで,後に国中で手話での宣教が行われるようになりました。

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    • 1996年に大きな進展がありました。支部がイギリスで最初の手話会衆の設立を承認したのです。その会衆はロンドン西部のイーリングにできました。その後もさらなる進展が続きました。

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    エホバの証人のライフ・ストーリー
    • 当初はそうした集まりでの手話通訳は正式に取り決められていませんでしたし,ろう者のための出版物もありませんでした。それで私は多くの場合,そうした問い合わせに対し,耳の聞こえる人もろう者も辛抱強くエホバを待つようにと勧めることしかできませんでした。

      その辛抱は報われました。支部が英語の集会や大会での手話通訳を組織してくれるようになったのです。それだけでなく,ろう者の兄弟姉妹は,話し手と通訳者がよく見えるように,前の方に座れることになりました。ろう者の兄弟姉妹は,エホバが自分たちを心から愛していて,ご自分を崇拝する大きな家族の一員として大切にしてくれているとますます感じられるようになりました。

      1995年4月1日,初めての手話の特別一日大会がウェスト・ミッドランズのダドリー大会ホールで開かれました。私は,巡回監督だったデービッド・メリー兄弟が大会を組織するのを補佐しました。ろう者の兄弟姉妹の中には,北のスコットランドや南西のコーンウォールから何百キロも旅をして大会に出席した人たちもいました。その特別な大会に1000人以上が集まった時のあの興奮は,今でも忘れられません。

      マイルズ・ノースオーバーとデービッド・メリーが大会会場で書類を確認している。

      初めてのイギリス手話の大会で,デービッド・メリー兄弟と,1995年

      2001年,メリー兄弟と私はイギリス手話の地区大会を開くため,翌年に向けて準備するよう支部から依頼されました。すべきことがたくさんありましたが,エホバが大会のために働いた大勢の兄弟姉妹の努力を祝福してくださったので,大会は成功し,思い出深いものになりました。それ以降,何年にもわたって,私は手話の大会を組織することに関わることができました。その後エホバは,資格ある年下の兄弟たちにその責任を引き継げるようにしてくださいました。

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    • ろう者のためのビデオ

      1998年,うれしいことにエホバの組織は,イギリス手話で初めての出版物である「神はわたしたちに何を求めていますか」のビデオをリリースしました。私たちはそのビデオを使って,たくさんの人に聖書を教えました。

      2002年の大会で,王国の歌が初めてイギリス手話に通訳されました。ろう者の兄弟姉妹はついに,通訳者が表現する美しい歌詞と心が躍るようなリズムに合わせて“歌う”ことができるようになりました。ある長老が初めてみんなと一緒に“歌えた”喜びでむせび泣いていたのをよく覚えています。

      2002年の大会では,もう1つ初めてのことがありました。手話の劇を上映することになり,ロンドン手話会衆がその制作のために招待されたのです。でも,私たちには何の経験もなかったので,どうしたらいいか分かりませんでした。そんな時,やはりエホバが助けてくれました。撮影や編集の技術を持つ兄弟たちを見つけられるようにしてくれたのです。その結果,素晴らしいものを作り上げることができました。その後,私はその時の経験を生かして,イギリス手話の大会で上映される劇の制作を監督する奉仕をベテルでさせていただくことになりました。その奉仕は2003年から2008年まで続きました。

      妻のステラや息子たちと一緒にベテル奉仕ができるのは幸せなことでした。でも仕事は大変でした。数週間にわたって練習や撮影をした後は,出演者も制作チームの兄弟姉妹もみんなへとへとになっていました。でも,それだけのことをする価値がありました。出来上がったビデオを見たろう者の兄弟姉妹は,聖書中の出来事をより生き生きとイメージできました。感動の涙を流している人も大勢いました。それを見て,私たちは胸がいっぱいになりました。

      その後もエホバからの贈り物が続きました。2015年にはイギリス手話の研究用「ものみの塔」のビデオが受け取れるようになりました。2019年には「マタイによる福音書」の手話ビデオがリリースされました。今ではクリスチャン・ギリシャ語聖書全体がイギリス手話でリリースされており,ヘブライ語聖書の翻訳も順調に進んでいます。ろう者の兄弟姉妹はエホバに深く感謝しています。

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