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    聖書に対する洞察,第1巻
    • パウロが音信を宣べ伝えた相手のギリシャ人にとって,悪霊とはどのような存在でしたか

      「悪霊」という言葉のこの用法は,古代の哲学者の概念や古典ギリシャ語における用法と比較すると,狭義の特異な用法です。この点に関して,G・キッテル編,「新約聖書神学辞典」(第2巻,8ページ)はこう述べています。「形容詞[ダイモニオス]の意味は,悪霊に関するギリシャ人の概念の独特の特徴を極めて明確に示している。というのは,それは人間の理解力を超えたところにある事柄,またそれゆえに善悪いずれのためであれ,より高度な力の介入に帰せられるべき事柄を表わしているからである。キリスト教以前の著述家の用いた[ト ダイモニオン]という言葉は,『神のような者』という意味で使うことができる」。(G・ブロミリによる翻訳・編集,1971年)エピクロス派およびストア派の哲学者の幾人かの人々は,パウロと論争をした時,「これは異国の神々[ギ語,ダイモニオン]を広める者らしい」という結論を下しました。―使徒 17:18。

      パウロはアテネ人に話をした時,ギリシャ語のダイモーンという言葉の複合語を使って,『あなた方は他の人たち以上に神々への恐れの念を厚く抱いておられる[ギ語,デイシダイモネステルース; ラテン語ウルガタ訳,「以上に迷信深い」]ようです』と言いました。(使徒 17:22)この複合語に関して,F・F・ブルースはこう述べています。「この言葉が良い意味で使われているか,悪い意味で使われているかは,文脈によって決めなければならない。実際のところ,その言葉は英語の『信心深い』という言葉と同じほど意味があいまいな言葉だったので,ここでは『非常に信心深い』と訳すのが最善かもしれない。しかし,欽定訳の『迷信深い』は全くの誤訳というわけではない。パウロにとって,彼らの宗教は大部分が迷信であった。それはエピクロス派の人々にとっても,ほかの理由のためとはいえ,そうであったのと同様である」―「使徒行伝」,1970年,335ページ。

      フェストは王ヘロデ・アグリッパ2世に話しかけた際,ユダヤ人とパウロとの間に彼らの『神に対する崇拝[ギ語,デイシダイモニアス; ラテン語ウルガタ訳,「迷信」]』に関して,ある種の論争があることを述べました。(使徒 25:19)F・F・ブルースも,このギリシャ語の言葉は「余り上品なことではないが,『迷信』と訳せるかもしれない(欽定訳はそうしている)。[使徒] 17章22節に出ている,これに対応する形容詞の意味も,同様にあいまいである」と指摘しました。―「使徒行伝に関する注解」,1971年,483ページ。

  • 悪霊
    聖書に対する洞察,第1巻
    • 悪霊を意味する普通のギリシャ語(ダイモーン)は,クリスチャン・ギリシャ語聖書ではマタイ 8章31節にただ1回だけ出ており,ほかの箇所にはダイモニオンという言葉が出ています。

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