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温和聖書に対する洞察,第1巻
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ウィリアム・バークレーによる「新約聖書用語集」には,形容詞のプラユスについてこう述べられています。「古典ギリシャ語ではこの語は美しい言葉である。その語は物に関しては『穏やかな』という意味を持つ。例えば,穏やかなそよ風とか穏やかな声に関して使われる。また,人に関しては『温和な』または『優しい』という意味を持つ。……プラユスには物柔らかさがあるが,その物柔らかさの背後には鋼鉄のような強さがある……それは意気地のない物柔らかさでも,感傷的な溺愛でも,受け身の平静さでもない」。
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温和聖書に対する洞察,第1巻
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プラユスという言葉は種々の聖書翻訳の中で「柔和な」,「温和な」,「温和な気質の」,「優しい」などと様々に訳出されています。(欽定,ア標,新世,新英)しかし,先に引用したバークレーの著書に述べられていたように,プラユスは物柔らかさより幾分深みがあり,人に関して使われる場合は,温和な,優しい,という意味になります。
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