一例として,族長アブラハムが妻サラを亡くした時の反応について,考えてみましょう。聖書の原文には,「アブラハムはサラの死を嘆き,泣いて悲しみ始めた」とあります。「始めた」という表現は,悲しみがその後も続いたことを示唆しています。 別の例はヤコブです。ヤコブはだまされて,息子ヨセフが野獣に殺されたものと思い込み,「幾日も」悼み悲しみました。家族からの慰めも受け入れようとはしませんでした。何年たっても,ヨセフの死はヤコブの心に重くのしかかっていました。―創世記 23:2; 37:34,35; 42:36; 45:28。
アブラハムは愛するサラを亡くして悼み悲しんだ