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ミクロネシア1997 エホバの証人の年鑑
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グアム島では,元ボクサーのトニー・サルセードが,その知名度の高さを活用して,人々が平和を楽しむ助けとなる音信を伝えました。それは,島々の美しい環境が決して与えることのなかった平和です。
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ミクロネシア1997 エホバの証人の年鑑
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トニー・サルセードは,ミクロネシアにやって来た最初のエホバの証人ではありませんでした。事実,島へ着いたときは証人ではなかったのです。サルセードは,戦後の再建のために働く契約労働者として1948年にフィリピンからグアム島へやって来ました。仕事仲間の何人かがエホバの証人で,その証人たちがトニーに聖書のことを教えるようになりました。
これらの熱心な兄弟たちは,1951年12月にミクロネシアで最初の会衆を組織しましたが,1954年に会社が倒産した時,トニーを除いた全員がグアム島を強制的に出されてしまいました。ボクシングをやめていたトニーはグアム人の女性と結婚していたため,留まることを許されました。
1950年代の半ばには,サルセードの家で集会が開かれており,会衆の成員も12名に増加しました。島全体が伝道区域でした。トニーはこう語りました。「私たちは毎週土曜日になると一日中野外奉仕に出ていましたから,どの村の人々からもすぐに知られるようになりました」。
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