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  • ビクーニャは最良の毛で身を装う
    目ざめよ! 1990 | 12月22日
    • ビクーニャの毛はなぜそれほど暖かいのか

      毛は絹や綿やポリエステルと違って,中空で空気の詰まった繊維上に小さな鱗があり,それが重なり合って,断熱材の働きをする空気を閉じ込めるので,どんな毛も暖かいのです。また毛には,加工したり洗濯したりしても取れない天然の縮れ,つまりウエーブがかかっています。そのため毛は他の繊維の場合より肌に触れる部分が少なくなります。さらに毛は,それ自体の重さの30%まで水を吸い続けるにもかかわらず,触っても湿っぽさを感じさせません。

      ビクーニャの滑らかな毛が他のどんな毛よりも細いというのは意味深いことです。そして大抵,毛が細ければ細いほど質は良くなり,毛が細いと,毛糸も服も上等になります。つまり柔らかくて軽く,そして暖かい服ができます。ビクーニャでできたスカーフはたいへんきめが細かいので,結婚指輪の中を通すことができます。良質の繊維類は薬品で処理するととても傷みやすいので,ビクーニャの毛は天然の色である金色のまま用いられるのが普通です。

      ビクーニャの毛は,西暦16世紀のスペイン人による征服以前のインカ族の時代から珍重されてきました。その時代,アンデス山脈には幾百万頭ものビクーニャが生息していました。インカ族は数年おきに何千人も集まって山々全体を囲み,ビクーニャの群れをわなで捕らえてはその毛を刈り取ったものでした。ビクーニャで作った服は高位のしるしとして尊重されました。王国の最高位にある者たちだけがそれを着用することができました。今日,ビクーニャで作った服を合法的に手に入れるのはほとんど不可能です。

  • ビクーニャは最良の毛で身を装う
    目ざめよ! 1990 | 12月22日
    • できたらその毛皮に触ってみてください。ビクーニャの毛は地上で最も細く,その直径は,最も細い羊の毛の半分にも満たないほどです。

      ビクーニャにそのような断熱性の毛皮が必要なのは,標高3,700㍍ないし5,500㍍のアンデス山脈の傾斜地に住んでいるからです。その辺りは雪線に近いため,昼間は気持ちがよいほど晴れますが,日が暮れると気温が下がり,零度をかなり下回ります。

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