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神に心を打ち明けて祈った女性ものみの塔 2010 | 7月1日
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それからハンナは祈りをささげます。神が,霊感のもとに記された言葉に含めるにふさわしいとご覧になった祈りです。サムエル第一 2章1-10節のその祈りを読むと,どの言葉にも深い信仰が綴られていることが分かるでしょう。ハンナはエホバを,驚嘆すべき仕方で力を行使し,類ない能力を発揮する方として賛美します。神はごう慢な者を低め,虐げられている者を祝福し,命を終わらせ,さらには死から救い出すのです。また,比類のない神聖さ,公正,忠実さゆえにエホバを賛美します。ハンナは十分な理由があって,「わたしたちの神のような岩はありません」と語りました。エホバは全く信頼でき,変わることのない方で,圧迫や虐げのもとにあって助けを呼び求める人すべての避難所なのです。
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神に心を打ち明けて祈った女性ものみの塔 2010 | 7月1日
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■ 注目できる点として,二つ目の祈りは,ハンナに息子が生まれた時ではなく,ハンナとエルカナがシロにおける神への奉仕のために息子を差し出した時にささげられました。ですから,ハンナの大きな喜びは,エホバに祝福されたことによるのであり,自分と張り合っていたペニンナを沈黙させたことからきたのではありません。
■ ハンナは,「わたしの角はエホバによってまさしく高められます」と述べました。角を用いて力を発揮する雄牛を念頭に置いていたのかもしれません。つまりハンナは,『エホバよ,あなたはわたしを強くしてくださいます』と述べていたのです。―サムエル第一 2:1。
■ 神の「油そそがれた者」についてのハンナの言葉には,預言的な意味があります。この表現は,「メシア」とも訳されます。ハンナは,将来の油そそがれた王を指してその表現を用いたことが聖書に記録されている最初の人です。―サムエル第一 2:10。
■ それから1,000年ほど後,イエスの母マリアはハンナと同じような表現を用いてエホバを賛美しました。―ルカ 1:46-55。
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