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  • 憎しみから自由になれる!
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 周囲の人たちから憎まれて悩んでいる男性。1. 手にスマホを持った女性が男性をけなしている。2. 別の女性が男性を見下している。3. 新聞を見ている男性がこの男性をののしっている。4. テレビのニュースキャスター。

      憎しみから自由になれる!

      差別的な扱いを受けたことがありますか

      もしなかったとしても,差別的な言動を見聞きしたことがあるかもしれません。人種の違う人,性的マイノリティー,外国人に対する嫌悪感や憎しみが原因で,たくさんの事件が起きています。多くの国ではヘイトクライムを防ぐ法律ができています。

      憎しみは憎しみを生みます。差別的な扱いを受けた人が仕返しをすると,憎しみがあおられ,負の連鎖が繰り返されます。

      あなたも偏見を持たれたり,からかわれたり,侮辱されたり,脅されたりしたことがあるかもしれません。でも,憎しみはもっと悪質な行動につながります。いじめや破壊行為,暴力行為,レイプ,殺人,時には大量虐殺まで起きることがあります。

      この号では次の質問を取り上げ,どうすれば憎しみから自由になれるのか考えます。

      • 憎しみがこれほど広がっているのはなぜか。

      • 憎しみの連鎖を断ち切るにはどうすればいいか。

      • 憎しみが完全になくなる時は来るのか。

  • 憎しみの連鎖 なぜ?
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 憎しみの連鎖 なぜ?

      世界中で憎しみが広がっているのはなぜでしょうか。その理由を知るために,憎しみとは何か,憎しみはどのようにして生まれるのか,どうやって広がるのかを考えましょう。

      憎しみとは何か

      憎しみは,特定の個人や集団に対する強い嫌悪感や敵意のことです。一時的な感情ではなく,心に深く染み付いてなかなか消えません。

      憎しみはどのようにして生まれるのか

      憎しみを持つ理由はいろいろあります。過去に暴力を受けたり,差別されたり,嫌な目に遭わされたりして,憎しみを持つことがあります。でも,相手が何をしたかが原因とは限りません。特定のグループに属していることが原因になる場合もあります。そのグループの人たちのことを劣った存在だと考えたり,問題を起こす迷惑な人たちで変わりようがないと思ったりします。

      憎しみはどうやって広がるのか

      直接会ったことがない人に対しても憎しみを持つことがあります。自分の尊敬する人や身近な人が偏った見方を持っていると,気付かないうちにその影響を受けるかもしれません。このようにして,憎しみは周囲の人たちにどんどん広がっていきます。

      憎しみには強い感染力があります。でも,憎しみが広がっていることにはもっと深い理由があります。聖書は憎しみの根本原因を明らかにしています。

      聖書は憎しみの根本原因を明らかにしている

      図: 憎しみの連鎖を生み出す要素。1. 身近な人,ソーシャルメディア,ニュース報道からの間違った情報。2. 文化,人種,宗教に対する無知や無理解。3. 何かが変わるかも,何かを失うかも,何かが起きるかもという不安や恐れ。4. 偏見,差別,暴力の形で表れる憎しみ。

      憎しみは人間から始まったのではない。憎しみは,天で1人の天使が神に反逆した時に始まりました。それ以来,この天使は「人殺し」となり,悪魔サタンと呼ばれるようになりました。サタンは「うそつきで,うその根源」であり,敵意や憎しみをあおっています。(ヨハネ 8:44。ヨハネ第一 3:11,12)聖書は,サタンが殺意と怒りに満ち,攻撃的な性格であると述べています。(ヨブ 2:7。啓示 12:9,12,17)

      人間には憎しみを持つ傾向がある。最初の人間アダムは,サタンと同じく神に反逆しました。そのため,全ての人間はアダムから罪と不完全さを受け継いでいます。(ローマ 5:12)アダムの最初の息子カインは憎しみに駆られ,弟のアベルを殺しました。(ヨハネ第一 3:12)もちろん,愛や思いやりを示す人たちもいます。でも罪の影響で,人間には自己中心的になったり,ねたんだり,ほかの人を見下したりする傾向があります。それで,憎しみが生じやすくなっています。(テモテ第二 3:1-5)

      憎しみが生まれやすい環境にいる。今の世の中には,思いやりがない行為や人を傷つけるような考え方が広く見られます。偏見や差別,暴言,いじめ,暴力行為があふれています。「全世界は邪悪な者[悪魔サタン]の支配下にあ」るからです。(ヨハネ第一 5:19)

      聖書は憎しみの原因だけでなく,憎しみをなくす方法も教えています。

  • 憎しみの連鎖を断ち切るために
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 憎しみの連鎖を断ち切るために

      聖書には人を変える力があります。(ヘブライ 4:12)聖書を学んだ大勢の人たちは憎しみの気持ちを捨てることができました。憎しみの連鎖を断ち切るのに役立つ4つの聖書の言葉を見てみましょう。

  • 1 | 公平である
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 笑顔の白人男性の写真を持つ黒人男性。笑顔の黒人男性の写真を持つ白人男性。背景には怒った人たちの写真。

      憎しみの連鎖を断ち切るために

      1 | 公平である

      聖書の言葉

      「神[は]不公平ではない……。神を畏れて正しいことを行う人はどの国の人でも神に受け入れられる」。使徒 10:34,35

      どんな意味か

      エホバa神は私たちのことを国籍や人種,肌の色,文化などで判断したりはしません。聖書には「人間は目に見えるものを見るが,エホバは心の中を見る」と書かれています。(サムエル第一 16:7)エホバが注目するのは私たちの心です。

      公平であるために

      私たちは人の心の中を見ることはできませんが,エホバのように公平な見方ができるよう努力することができます。人をグループとしてひとくくりにするのではなく,個人として見るようにしましょう。特定の人種や国籍の人に対する良くない感情があるなら,その感情を取り除けるようにエホバに祈ってください。(詩編 139:23,24)公平な見方ができるように助けを祈り求めるなら,エホバは必ず聞いてくれます。(ペテロ第一 3:12)

      a エホバとは聖書に出てくる神の名前です。(詩編 83:18)

      「それまでは,平和裏に白人と共に座ったことが[ありませんでした]。今やわたしは,真の国際的な兄弟関係の一員になったのです」。タイタス

      リアルストーリー タイタス

      憎しみを捨てた人

      タイタス

      タイタスは暴力的な不良グループの一員でした。このグループは人種隔離政策の法律に強く反対していました。タイタスはこう話しています。「わたしたちはよく,けんかを売るだけのために,町のホテルや酒場など,黒人が歓迎されていない場所へ行きました」。タイタスは憎しみの感情でいっぱいでした。こう言っています。「だれかと言い争いになると,相手が男性であれ女性であれ,いつもわたしが先に手を出しました」。

      その後,エホバの証人と聖書を学ぶようになり,見方が大きく変わりました。特に心を動かされたのは,明るい将来を約束する聖書の次の言葉です。「もはや死はなくなり,悲しみも嘆きも苦痛もなくなります」。(啓示 21:3,4)

      でも,憎しみの感情はなかなか消えませんでした。「自分の考え方や行動の仕方を変えるのはとても難しいことでした」と認めています。そんなタイタスの助けになったのは,使徒 10章34,35節の,神は不公平ではないという言葉でした。

      タイタスはこう言っています。「わたしは,エホバの証人の間で愛が人種や肌の色など関係なくはっきり示されているのを見て,エホバの証人こそ真の宗教を実践している,ということを確信するようになりました。会衆内のある白人のクリスチャンは,わたしがまだバプテスマを受けていなかったのに,自宅での食事に招いてくれました。それは夢のようでした。それまでは,平和裏に白人と共に座ったことがなく,ましてや白人の家で一緒に食事をすることなど一度もなかったからです。今やわたしは,真の国際的な兄弟関係の一員になったのです」。

      タイタスのライフ・ストーリーは「ものみの塔」2009年8月1日号28-29ページに載せられています。

  • 2 | 仕返しをしない
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 2人の怒った男性が,木の向こう側の枝とこちら側の枝に座っている。2人とも自分が座っている枝をのこぎりで切っている。

      憎しみの連鎖を断ち切るために

      2 | 仕返しをしない

      聖書の言葉

      「悪いことをされても,決して仕返しをしてはなりません。……できる限りのことをして,どんな人とも平和な関係でいるようにしましょう。……復讐してはなりません。……『「復讐は私がすることであり,私が報復する」とエホバは言う』と書いてあるからです」。ローマ 12:17-19

      どんな意味か

      不当な扱いを受けると,怒りを感じるのは自然です。でも,仕返しは神から見て良くないことです。神は,もうすぐ悪いこと全てを正すので,その時まで辛抱して待つようにと勧めています。(詩編 37:7,10)

      仕返しをしないために

      仕返しをすると,憎しみの連鎖が生まれてしまいます。嫌なことをされても仕返ししないようにしましょう。感情を抑えて穏やかに対応します。そのままやり過ごした方が良い場合もあります。(格言 19:11)もちろん,犯罪の被害に遭うなど見過ごせない状況のときは,警察に通報する必要があるかもしれません。

      仕返しをすると自分も傷つくことになる。

      平和的に問題を解決する方法がないと感じたり,もうできることは全部やったと思ったりするかもしれません。それでも仕返ししないようにしましょう。仕返ししても状況が悪化するだけです。憎しみの連鎖を食い止めてください。神を信頼し,神が問題を解決してくれるのを待ちましょう。聖書はこう勧めています。「神に頼れ。神があなたのために行動してくださる」。(詩編 37:3-5)

      リアルストーリー アドリアン

      やり返したい気持ちをコントロールできた人

      アドリアン

      アドリアンは10代の頃,やられたらやり返すという性格で,けんかばかりしていました。当時を振り返り,こう言っています。「撃ち合いはいつものことで,血まみれの死にそうな状態で路上に放置されたこともありました」。

      アドリアンは16歳の時に聖書を勉強し始めました。「聖書研究が進むにつれて,人格を変える必要があることを悟りました」と言っています。憎しみの感情を捨て,暴力で解決するというやり方をやめる必要がありました。自分を変える助けになったのは,復讐してはならないというローマ 12章17-19節の言葉です。アドリアンはこう話します。「エホバがご予定の時に,ご自分の方法で不正を正される,ということを信じられるようになりました。徐々にではありますが,暴力的な生き方を改めることができました」。

      ある晩,かつて対立していたグループの若者たちが言い掛かりをつけてきました。グループのリーダーがアドリアンを殴り,「どうした,かかってこいよ!」と叫びました。アドリアンは「やり返したい気持ち」に駆られました。でもエホバに短く祈り,仕返しをせずにその場を立ち去ることができました。

      アドリアンはこう言います。「翌日,そのリーダーとばったり出くわしました。思わずやり返したくなりましたが,このたびもエホバに自制心を願い求めました。驚いたことに,その若者は近づいてきてこう言いました。『昨夜は悪かったな。本当のことを言うと,おれもお前みたいになりたいんだ。聖書を学びたいんだ』。怒りを抑えて本当に良かったと思いました。そのおかげで,彼も聖書を勉強し始めることができたからです」。

      アドリアンのライフ・ストーリーは「ものみの塔」2016 No. 5,14-15ページに載せられています。

  • 3 | 心の中から憎しみを取り除く
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 男性が別の人種の人と握手している自分を想像している。プラカードを持って言い合っている2人の影が描かれている。

      憎しみの連鎖を断ち切るために

      3 | 心の中から憎しみを取り除く

      聖書の言葉

      「考え方を新しくすることによって自分を変化させましょう。それは,神の善い意志,喜ばしい完全な意志を見極めるためです」。ローマ 12:2

      どんな意味か

      私たちがどんな考え方をするかは神にとって大切です。(エレミヤ 17:10)憎しみは私たちの心から生まれます。それで,単に憎しみを表すような言動を避けるだけでなく,心の中から憎しみを取り除く必要があります。そのようにして初めて「自分を変化させ」,憎しみの連鎖を断ち切ることができます。

      心の中から憎しみを取り除くために

      ほかの人たち,特に自分とは人種や国籍が違う人たちに対してどんな考えや気持ちを持っているか,正直に分析してみましょう。「自分はその人たちと実際に接したことがあるだろうか。それともイメージや先入観だけで判断しているだろうか」と自問できます。憎しみや暴力をあおるようなソーシャルメディア,映画,エンターテインメントは避けてください。

      聖書は心の中から憎しみを取り除く助けになる。

      自分の考えや気持ちを客観的に分析するのは簡単ではありません。でも,聖書は私たちの「心の中にある考えや願いを明らかにする」ことができます。(ヘブライ 4:12)それで聖書を学び,自分の考えを聖書の言葉と比べてみましょう。聖書のアドバイスに合わせた考え方ができるように努力しましょう。そうすれば「要塞のように強固な」考えや感情を取り除き,憎しみを捨てることができます。(コリント第二 10:4,5)

      リアルストーリー スティーブン

      考え方を変えた人

      スティーブン

      スティーブンと家族は白人から人種差別を受けていました。それでスティーブンは,公民権問題を武力で解決しようとする政治グループの影響を受け,ヘイトクライムに関わるようになりました。当時を振り返ってこう言います。「友人たちと,アフリカ人奴隷がアメリカで経験した苦しみを描いた映画を見た時のことです。奴隷に対する不当な仕打ちに激怒したわたしたちは,そこに居合わせた白人の若者たちに暴行を加えました。そしてもっと多くの人をめった打ちにしようと,白人居住地区に出かけて行きました」。

      やがて聖書を学ぶようになり,スティーブンの考え方は大きく変わりました。こう言います。「多くの人種偏見を受けてきたので,エホバの証人の間で見聞きする事柄に本当に驚かされました。例えば,外国へ行く必要があった白人の証人が,子どもたちを黒人の家族に預けたり,白人の家族が,住む場所を必要としていた黒人の若者を家に迎え入れたりしていたのです」。スティーブンは,エホバの証人がイエスの言葉通り,互いに愛し合っている本当のクリスチャンだと思いました。(ヨハネ 13:35)

      スティーブンはどのようにして憎しみを捨てたのでしょうか。ローマ 12章2節の言葉を実践しました。こう話しています。「思いを作り直す必要があることに気づきました。ただ表面的に穏やかになるだけでなく,平和を愛することが最善の生き方だと心から思えるよう,自分を変えなければならなかったのです」。スティーブンは憎しみから自由になり,40年以上幸せな人生を送っています。

      スティーブンのライフ・ストーリーは「ものみの塔」2015年7月1日号10-11ページに載せられています。

  • 4 | 神に助けてもらう
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 開かれた大きな聖書に向かって人々が歩いている。聖書は人々に光を照らしている。人々の影は憎しみを抱いていた時の姿を示している。

      憎しみの連鎖を断ち切るために

      4 | 神に助けてもらう

      聖書の言葉

      「聖なる力が生み出すものは,愛,喜び,平和,辛抱強さ,親切,善良,信仰,温和,自制です」。ガラテア 5:22,23

      どんな意味か

      憎しみの連鎖を断ち切るには,神の助けが必要です。神の聖なる力によって,自分の力では身に付けられない性質を持てるようになります。それで神の力に頼ることが大切です。使徒パウロも「力を与えてくださる方のおかげで,私は強くなり,どんなことも乗り越えられます」と書いています。(フィリピ 4:13)「私の助けはエホバから来る」という言葉の通りです。(詩編 121:2)

      神に助けてもらうために

      「エホバはわたしを暴力的な人から穏やかな人へと変化させてくださいました」。ウォルドー

      聖なる力を求めてエホバに祈りましょう。(ルカ 11:13)毎日の生活の中で良い性質を表せるように祈ることができます。聖書を読んで,憎しみの感情を打ち消すのに役立つ愛,平和,辛抱強さ,自制について学んでください。そして,そのような性質を表すことができるように努力しましょう。同じように努力している人たちと一緒に過ごすことも助けになります。そうした人たちは「愛を表し立派な行いをするよう意欲を起こさせ」てくれます。(ヘブライ 10:24,脚注)

      リアルストーリー ウォルドー

      憎しみと暴力から抜け出した人

      ウォルドー

      ウォルドーは憎しみと暴力があふれた環境で育ちました。こう言っています。「よく麻薬の売人たちとのけんかに巻き込まれ[ました]。ある時などは,張り合っていたギャング団が悪名高い殺し屋を雇ってわたしを殺させようとしましたが,わたしは刺し傷を負っただけで逃れることができました」。

      ウォルドーは妻がエホバの証人と聖書を学び始めた時,それが気に入りませんでした。こう話します。「わたしは証人たちが嫌いだったので,罵声を浴びせることが何度もありました。しかしその都度,証人たち[は]穏やかな態度を示し……ました」。

      やがてウォルドーも聖書を学ぶようになりました。でもウォルドーが言うには,「学んだ事柄を自分に当てはめるのは容易なことではありませんでした。自分の暴力的な気性は制御できない,と思いました」。その後,聖書のある言葉を学んだことがきっかけで,考え方が大きく変わりました。

      ウォルドーはこう話します。「ある日,研究司会者のアレハンドロから,ガラテア 5章22,23節を読んでみるように,と言われました。……アレハンドロは,それらの特質はわたし自身の力ではなくエホバの聖霊[聖なる力]によって培われる,と説明してくれました。わたしはその真理を悟って,考え方がすっかり変わりました」。

      ウォルドーは神に助けてもらい,怒りや憎しみの感情を抑えられるようになりました。「親族や以前の友人たちは,わたしがこれほどまでに変化したことが信じられ[ませんでした]」と言っています。ウォルドーは感謝の気持ちを込めてこう言います。「エホバはわたしを暴力的な人から穏やかな人へと変化させてくださいました」。

      ウォルドーのライフ・ストーリーは「ものみの塔」2013年10月1日号12-13ページに載せられています。

  • 憎しみは完全になくなる!
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 憎しみは完全になくなる!

      自分の中から憎しみをなくせても,憎しみを表す人たちの考え方や態度まで変えることはできません。世界から憎しみを完全になくすことはできないのでしょうか。

      聖書によると,エホバ神だけが今の世界に見られる憎しみの連鎖を根絶できます。聖書には神がどのように憎しみをなくすかが書かれています。(格言 20:22)

      神は憎しみの根本原因を取り除く

      1. 1. 悪魔サタン。神に反逆したサタンが憎しみに満ちた世界をつくり上げてきました。神はサタンと,サタンのように憎しみを抱いている人たちを全て滅ぼします。(詩編 37:38。ローマ 16:20)

      2. 2. 憎しみに満ちた世界。神は憎しみの火種になっているものを全てこの世界から除き去ります。憎しみを駆り立てている腐敗した政治や宗教,人々を搾取している貪欲な商業体制などです。(ペテロ第二 3:13)

      3. 3. 人間の悪い傾向。聖書によると,人間はみんな罪と不完全さを受け継いでいるので,悪いことを考えたり行ったりする傾向があります。(ローマ 5:12)憎しみを抱いたり,憎しみに駆られて行動したりするのはそのためです。神は私たちが罪と不完全さの影響から自由になれるように助けてくれます。その結果,私たちの中にある人を憎む傾向は完全になくなります。(イザヤ 54:13)

      聖書は憎しみのない世界を約束している

      1. 1. 不公平や差別に苦しむ人はいなくなる。将来,神が天に建てた王国の政府が地球を治めるようになります。その政府の下では,公平な統治がいつまでも続きます。(ダニエル 2:44)神は今の世界に見られる偏見や差別,不公平を全てなくしてくれるのです。(ルカ 18:7)

      2. 2. 全ての人が平和に暮らせる。戦争や暴力で苦しむ人はいなくなります。(詩編 46:9)地球は平和を愛する人たちだけが住む安全な場所になります。(詩編 72:7)

      3. 3. 誰もが理想的な環境でいつまでも暮らせる。世界中の人々はお互いに愛し合うようになります。(マタイ 22:39)傷ついてつらい思いをしたり,ほかの人に悪感情を持ったり,過去の嫌な記憶に悩まされたりすることはありません。(イザヤ 65:17)憎しみから自由になり,「豊かな平和をこの上なく喜ぶ」ようになります。(詩編 37:11)

      あなたもそのような世界で暮らしたいと思いますか。今でも聖書の言葉を役立てて,憎しみを捨てている人たちが大勢います。(詩編 37:8)世界中のエホバの証人は,国籍や人種,文化が違っていてもお互いに愛し合い,家族のような絆で結ばれています。(イザヤ 2:2-4)

      リスト: 愛,平和,辛抱強さ,自制という良い性質と憎しみという悪い性質。

      エホバの証人は,偏見や差別,不公平な扱いを受けた時にどうしたらいいかを聖書から伝えています。聖書を学ぶと憎しみの気持ちがだんだんなくなっていき,相手を愛せるようになります。また,感謝してくれない人や自分を憎む人にも親切にする方法を学べます。学んだことを実行すると,もっと幸せになり,対人関係も良くなります。それだけではありません。神の王国が統治する憎しみのない世界で生活するにはどうしたらいいかを知ることもできます。(詩編 37:29)

      jw.orgで「いつまでも幸せに暮らせます」の冊子をご覧ください。無料のオンライン聖書講座(幾つかの言語で利用可能)で学ぶこともできます。

  • 世界中に広がる憎しみや差別
    ものみの塔(一般用)2022 | No. 1
    • 略奪に遭った店の店長が割れたガラスを見つめている。そばで従業員がガラスの破片を片付けている。

      世界中に広がる憎しみや差別

      憎しみや差別がパンデミックのように広がっています

      テレビやインターネットには,ヘイトスピーチ,ヘイトメール,誹謗中傷,ヘイトクライムについてのニュースがあふれています。また,偏見や嫌がらせ,侮辱,脅迫,破壊行為などもあちこちで見られます。その被害に遭っている人たちが世界中にいます。

      この雑誌はどうしたら憎しみの連鎖を断ち切ることができるかを取り上げています。これは理想論ではありません。憎しみから自由になった人たちが世界中にたくさんいます。

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