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ハワイの火の泉目ざめよ! 1987 | 5月8日
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ハワイの“ビッグアイランド”(ハワイ島)では,火山の噴火が割合よく起こります。例えば,キラウエア火山では1983年の1月3日に噴火が始まって以来,活動期が48回ありました。通例それらの活動期の持続時間は24時間以内で,そのときには溶岩の泉が百数十メートルないし300㍍近くも噴き上げられ,時には火口から数キロ先の地点まで溶岩流がつづくこともあります。
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ハワイの火の泉目ざめよ! 1987 | 5月8日
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マウナロア山が噴火していた最中に,今度はキラウエア山が轟音とともに一時的に息を吹き返し,噴き出された溶岩の泉は200㍍ほどの高さにまで達しました。こうして島では,二つの活火山が同時に噴火するという異例の事態が生じました。同様の事態は1868年に生じましたが,それ以来こうしたことはありませんでした。
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ハワイの火の泉目ざめよ! 1987 | 5月8日
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最近の火山活動
1984年以来,マウナロア山は鳴りをひそめてきました。一方,1983年1月以来48回におよぶ周期的な噴火がみられたキラウエア山では,1986年7月18日を境にして溶岩がとぎれることなく噴出するようになりました。1日に38万立方㍍以上も流出していた溶岩の流れは,昨年11月に海に達しました。全長約13㌔にわたる溶岩流はカラパナ幹線道路を寸断し,新たな土地を海岸線に加えました。しかし,12月までにすでに26戸の家屋が倒壊しており,現在もなお80戸が危険にさらされています。
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