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ハツォル聖書に対する洞察,第2巻
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後の時代に,ハツォルはゲゼルやメギドと同様,ソロモン王によって防備を施されました。(王一 9:15)考古学上の発見は,これら三つの都市の城門がみな同じような構造になっていたことを示唆しています。イーゲル・ヤディンは自著「聖書の地における戦闘技術」(1963年,第2巻,288ページ)の中で,ハツォルで行なわれた発掘調査について報告し,こう書いています。「砂と土をそっとすくい上げていた我々は,その中からこの門の最初の形跡が出て来た時,それがすでにメギドで発見された『ソロモンの門』とよく似ているのに驚いた。発掘をさらに進める前に我々はメギドの門を基にしてその門の見取り図を見積もり,それに従って地面に暫定的な印を付けた。それから,労働者たちに作業を進め,続けて残骸を取り除くように言った。彼らは作業を終えると驚いた顔で我々を見つめた。まるで我々が魔術師か占いをする人であるかのように。我々が輪郭の印を付けたとおりの門が我々の前に出て来たからだ。メギドの門の複製そのものであった。これはどちらの門もソロモンが建てたというだけでなく,どちらも一つの総合的な計画に沿って造られたことを示している」。
ソロモンの時代のものと思われるハツォルの城門の廃墟
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