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    聖書に対する洞察,第2巻
    • ヘブライ語聖書そのものは広範囲にわたる論題を扱い,豊富な語彙を用いているとは言え,決して古代ヘブライ語の言葉や表現をすべて含んでいるわけではありません。例えば,シロアム碑文やラキシュ・オストラカにはヘブライ語聖書に出て来ない,ある種の言葉や文法上の構文が含まれていますが,それらの構文の起源は明らかにヘブライ語にあります。ヘブライ語を話した民族の古代の語彙には,今日知られているよりも多くの“語根”語に加えて,それら語根語から派生した幾千もの言葉が含まれていたに違いありません。

      聖書の中でアラム語で書かれたことがはっきり知られている部分のほかに,ヘブライ語聖書には元の“語根”が知られていない言葉や表現がかなり見つかります。辞書編集者はそれらの多くを“借用語”として類別し,ヘブライ人がそれらの語をアラム語,アッカド語,アラビア語などのセム語族の他の言語から借用したと主張しています。しかし,これは憶測です。それはエドワード・ホロヴィッツも述べている通りです。「しかし,あまりにも遠い古代に借用が行なわれたので,どちらの言語に借り入れられたのか,またどちらが元の所有者側の言語なのかが学者にも分からない場合がある」。(「ヘブライ語発達の経緯」,3,5ページ)そのような問題の用語は紛れもなくヘブライ語であり,古代の言語の及ぶ範囲に関する現代の知識の不完全さをさらに示す証拠であるというほうが妥当であると思われます。

      古代ヘブライ語の語彙が豊富であったことを示す証拠の中には,西暦紀元の初めごろの著作があります。それには,死海文書の一部を成している,聖書以外の宗教文書,それにまたユダヤ人の伝承を扱ったヘブライ語のラビ文書を集大成したミシュナもあります。アメリカーナ百科事典(1956年,第14巻,57ページ前半)の中で,マイヤー・ワックスマン教授はこう書いています。「聖書のヘブライ語では……蓄積した言葉が全部使い尽くされているわけではない。聖書に出ていない幾百もの言葉を用いているミシュナがその点を証明している」。言うまでもなく,それらの言葉のあるものは後代に付け加えられた語,もしくは作り出された表現だったかもしれませんが,その多くは恐らくヘブライ語聖書が書き記されていた時期のヘブライ語の語彙の一部だったに違いありません。

  • ヘブライ語
    聖書に対する洞察,第2巻
    • 聖書のヘブライ語がバベル以前の時代の「一つの言語」を正確に表わしていると考えられるさらに別の理由は,ヘブライ語聖書が書き記されていた一千年間におけるヘブライ語の驚くべき安定性です。それは国際標準聖書百科事典が次のように述べる通りです。「旧約[聖書]のヘブライ語に関する極めて驚くべき事実の一つは,その文書が一千年以上の期間の事柄を扱っているにもかかわらず,最古の部分の言語(文法と語彙)が最も後代の部分の言語とほとんど違っていないことである」― G・W・ブロミリ編,1982年,第2巻,659ページ。

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