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研究5 ― ヘブライ語聖書の本文『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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26 (イ)ヘブライ語本文の批評的研究が唱道されるようになったのはいつですか。これまでに印刷された定本にはどんなものがありますか。(ロ)ギンスブルクの本文はどのように用いられましたか。
26 19世紀に入ってもヘブライ語聖書の標準印刷本となっていたのは,1524年から1525年にかけて出版されたヤコブ・ベン・ハイームの「第二ラビ聖書」でした。学者たちがヘブライ語本文の批評的研究を唱道し始めたのは,18世紀になってからのことでした。
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研究5 ― ヘブライ語聖書の本文『聖書全体は神の霊感を受けたもので,有益です』
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27,28 (イ)「ビブリア・ヘブライカ」とは何ですか。それはどのようにして出来上がりましたか。(ロ)新世界訳はこの本文をどのように用いてきましたか。
27 1906年にヘブライ語学者ルドルフ・キッテルは,「ビブリア・ヘブライカ」つまり「ヘブライ語聖書」と題するヘブライ語校訂本文の初版(そして後に,第2版)をドイツで発表しました。この本の中でキッテルは,広範にわたる脚注を付して,本文研究の資料を提供しました。それは,当時調べることのできたマソラ本文の数多くのヘブライ語写本を校合,つまり比較照合したものです。彼は一般に受け入れられていたヤコブ・ベン・ハイーム本文を底本として用いました。
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