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ヒゼキヤ聖書に対する洞察,第2巻
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ヒゼキヤは貪欲なセナケリブの攻撃が今にも始まりそうな事態に,知恵を働かせ,軍事的策略を巡らしました。ヒゼキヤは攻囲された場合に備えて,アッシリア軍が水に不足するよう,エルサレムの都の外の泉と水源をすべてふさぎました。また,都の城塞を強化し,『たくさんの飛び道具と盾を造りました』。しかし,ヒゼキヤが頼みにしていたのはそのような軍備ではありませんでした。というのは,軍隊の長と民を共に集めて,次のように激励しているからです。「勇気を出し,強くあれ。アッシリアの王のゆえに,また彼と共にいるすべての群衆のために恐れてはならない。おびえてはならない。わたしたちと共にいる者は彼と共にいる者よりも多いからである。彼と共にいるのは肉の腕であるが,わたしたちと共にいるのは,わたしたちを助け,わたしたちの戦いを戦ってくださる,わたしたちの神エホバである」。―代二 32:1-8。
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ヒゼキヤ聖書に対する洞察,第2巻
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ヒゼキヤは大いに苦しみましたが,エホバを信頼し続け,神殿でエホバに懇願し,同時に民の頭たる者たちを幾人か預言者イザヤのもとに遣わしました。イザヤによるエホバからの回答は,セナケリブがあるうわさを聞いて自分の土地へ帰り,結局そこで殺されるというものでした。(王二 19:1-7; イザ 37:1-7)その時すでにセナケリブはラキシュからリブナに引き揚げており,エチオピアの王ティルハカが自分と戦うために出て来たということをリブナで聞きました。それでもセナケリブは使者によってヒゼキヤに手紙を送り,引き続き脅しをかけると共にイスラエルの神エホバを嘲弄しました。ヒゼキヤは誹謗中傷に満ちたその手紙を受け取るや,それをエホバのみ前に広げました。エホバはこの時もまたイザヤを通してお答えになり,逆にセナケリブを嘲弄すると共に,アッシリア人がエルサレムに入ることはないという保証をお与えになりました。エホバはこう言われたのです。「わたしは自分のため,またわたしの僕ダビデのために必ずこの都市を防御して,これを救うであろう」。―王二 19:8-34; イザ 37:8-35。
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