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質問を効果的に用いる神権宣教学校の教育から益を得る
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会話を促すために。野外宣教に携わっているときには,目ざとく機会をとらえて,人々にその気持ちがあれば自分の考えを述べることを促しましょう。
エホバの証人の中には,「……についてお考えになったことはありませんか」と尋ねるだけで,興味深い話し合いを始めている人が少なくありません。多くの人が実際に気にかけている点を質問として選べば,ほぼ確実に野外宣教で充実した時間を過ごせます。たとえ相手が一度も考えたことのない点でも,好奇心を刺激するかもしれません。「……をどうお考えですか」,「……をどう思われますか」,「……を信じておられますか」といった表現で,様々な話題を持ち出せます。
福音宣明者フィリポは,イザヤの預言を声に出して読んでいたエチオピア人の廷臣に近づいた時,「あなたは自分の読んでいる事柄がほんとうに分かりますか[あるいは,理解していますか]」という簡単な質問をしました。(使徒 8:30)この質問をきっかけとしてフィリポは,イエス・キリストについての真理を説明することができました。現代でも,ある証人たちは同じような質問をして,聖書の真理をはっきり理解したいと切望する人々を見いだしてきました。
多くの人は,自分の意見を述べる機会が与えられると,こちらの話に耳を傾ける気になります。質問したあとは,よく耳を傾けてください。返ってくるのがどんな答えであっても,批判的になるのではなく,親切な態度で受け止めましょう。できるときには,誠実な褒め言葉を述べましょう。ある時イエスは,一人の書士の「そう明な答え」を聴いて,「あなたは神の王国から遠くありません」と,その人を褒めました。(マル 12:34)たとえ相手の見方に同意できないとしても,意見を述べてくれたことには感謝できます。相手の言葉から,聖書の真理をその人に伝えるために,どんな見方を考慮に入れるべきかが分かるでしょう。
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