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西ジャワで実が生み出される2016 エホバの証人の年鑑
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ライス兄弟がジャカルタに戻った直後,新婚のクレム・デシャンと妻のジーンがバンドンに15日間滞在します。フェリックスはこう言っています。「デシャン兄弟はうちの家族に,バプテスマを受けたいか尋ねました。家族のうち4人,ドドと妹のジョセフィン(ピン・ニオ),母(カン・ニオ)とわたしが,エホバへの献身の象徴としてバプテスマを受けました」。a バプテスマの後,この家族はクレムとジーンと一緒に伝道を9日間行ないます。クレムは聖書の簡潔な音信が3つの言語で書かれた証言カードを使った伝道方法を教えました。
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西ジャワで実が生み出される2016 エホバの証人の年鑑
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クレム・デシャンはこう振り返っています。「カトリック教徒のある税関職員は,ナチズムへの好ましくない言及があるとして,送られてきた書籍を差し押さえました。税関に抗議の電話をかけると,例の敵対的な職員は休暇中でした。代理を務めていたのはカトリック教徒ではない友好的な人で,書籍の差し押さえをすぐに解除してくれ,こう言いました。『いつもの人がいないうちに,全部持って行きなさい!』」
ジーン・デシャンもこう述べています。「別の時でしたが,役人は『敵』という本に掲載されている2つの挿絵が検閲に引っかかったと主張しました。身をくねらせるヘビ(サタン)と酔った売春婦(偽りの宗教)の風刺画を問題にしたのです。どちらも法王の帽子(ミトラ)をかぶっていたからです。c でも,わたしたちはその本を配布すると決意していました。それで,うだるような暑さの中,3人で埠頭に座り,本は大量にありましたが,法王の帽子の部分を黒く塗りつぶす作業を延々と行ないました」。
「敵」という本に掲載された2つの挿絵が当局の検閲に引っかかった
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西ジャワで実が生み出される2016 エホバの証人の年鑑
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それでも兄弟たちは,活動を推し進めることを決意し,オーストラリアから届いた印刷機を活用していました。(使徒 4:20)ジーン・デシャンは,兄弟たちが取った方策についてこう述べています。「新しい小冊子や雑誌を印刷する時にはいつも,当局に認可を得るためにサンプルを1部提出しなければなりませんでした。それで週の初めに印刷して会衆に配り,週の終わりに司法長官の事務所へサンプルを持ってゆきました。出版物が認可されなかったときは残念そうに頭を振りつつ立ち去り,急いで戻って次の出版物の印刷に取り掛かりました」。
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