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活動に弾みがつく2016 エホバの証人の年鑑
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増大する需要を満たす
25年にわたる禁令の間,国内のほとんどの会衆は個人の小さな家で崇拝を行なっていました。王国会館を建てる費用を賄えたのはほんのわずかな会衆で,崇拝の新たな場所を取得するために建築許可を得ることも困難だったのです。多くの会衆で急速な拡大が見られたので,支部は増大する王国会館の需要を満たすため,王国会館建設デスク(現在は「支部設計建設部門」)を立ち上げました。
北スマトラのニアス島は,この新しい建設プログラムが最初に適用された場所のうちの1か所です。グヌングシトリ会衆で長年奉仕しているハウゴアロ・ゲアはこう言います。「新しい王国会館が建つという話を聞いて皆大喜びしました。支部はプロジェクトの監督のために7人の建設奉仕者を派遣してくださり,王国会館は2001年に完成しました」。地元の建設委員会の成員ファウナソキ・ラウリは次のように振り返っています。「以前は個人の小さな家で集まっていたので,エホバの証人は地域社会の人々から見下されていました。でも,王国会館を建て終わると,集会の平均出席者数は一気に20人から40人に増えました。そして,1年もしないうちに5倍以上に増加したんです。わたしたちの崇拝場所は地域で最も立派な建物なので,地元の人々はエホバの証人に敬意を払うようになりました」。
バンドンの王国会館
2006年,兄弟たちは西ジャワのバンドンで,その都市での最初の王国会館を建てるための土地を探し始めます。建設委員会で奉仕したシンガプ・パンジェータンはこう話します。「ふさわしい場所を見つけるのに1年かかりました。しかも当局から建築許可をもらう前に,エホバの証人ではない近隣の住民少なくとも60人の了承を得なければなりませんでした。結局76人の同意を得られ,その中には当初わたしたちに反対していた地元の有力者である女性も含まれていました。完成した会館の一般公開に,近隣住民とバンドン市の市長を招待しました。市長はこう言いました。『清潔で整然としたこの崇拝の場所は,他のすべての教会が倣うべき規準になりますね』」。2階建ての王国会館が2010年に献堂されました。
2001年以来,国内で100棟を超える王国会館が建設されましたが,需要はまだまだあります。
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