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ヨッパ ― 古代の有名な海港ものみの塔 1989 | 9月1日
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古代イスラエルには長い砂浜がありましたが,イスラエル人は,海に生きる国民として特に知られていたわけではありません。その理由は,この国の海岸の性質にあったのかもしれません。
イスラエルの海岸は,ナイル川が海に運ぶ砂で形成された浜と砂丘の海岸で,それらがほとんどとぎれることなく続いていました。a エジプト国境から船で海岸線を北上したとすれば,カルメル山より南には,本当に目立つ自然の良港を見つけることはできなかったでしょう。
しかしイスラエルの海岸の中程まで来ると,丘の上にヨッパの町が見えてきます。写真を見ると分かるように,沖合いに並んでいる岩が小さな入り江をつくっています。その結果できた港は,さらに北にあるアコー(プトレマイス)の港より劣るとはいえ,ヨッパはそれで有名になりました。(使徒 21:7)ヘロデ大王がカエサレアに人工の港を造るまで,ヨッパはその海岸沿いでは,船が停泊する一番よい場所でした。
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ヨッパ ― 古代の有名な海港ものみの塔 1989 | 9月1日
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[16ページの図版のクレジット]
Pictorial Archive (Near Eastern History) Est.
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