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エホバは全ての人に悔い改めてほしいと思っているものみの塔(研究用)2024 | 8月
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エホバは悔い改めについてイスラエル人にどんなことを教えたか
4. エホバは悔い改めについて,イスラエル国民にどんなことを教えましたか。
4 エホバはイスラエル人を1つの国民として組織した時,契約を結びました。イスラエル人は律法に従う限り,繁栄し,エホバに守ってもらうことができました。律法に従うことについて,エホバはこう言いました。「私が今日命じるこのおきては,あなたにとって難し過ぎるものでも,遠くにあるものでもありません」。(申 30:11,16)もしイスラエル人がほかの神々を崇拝したりしてエホバに反逆するなら,エホバに守ってもらうことはできず,苦しむことになりました。でも,たとえそうなったとしても,エホバの好意を再び得ることは可能でした。自分たちの「神エホバのもとに帰り,……神の言うことを聞く」ことができたのです。(申 30:1-3,17-20)つまり,悔い改めるチャンスがありました。悔い改めるなら,もう一度エホバとの絆を強め,守ってもらうことができました。
5. エホバが民を見捨てたわけではなかったことはどんな点から分かりますか。(列王第二 17:13,14)
5 エホバに選ばれたイスラエル国民は,何度もエホバに反逆しました。偶像崇拝だけでなく,とても悪いことをいろいろ行い,結果としてつらい経験をしました。でも,エホバは不従順なご自分の民を見捨てませんでした。何度も預言者を遣わし,悔い改めてご自分のもとに戻ってくるよう勧めました。(列王第二 17:13,14を読む。)
6. エホバは預言者たちによって,悔い改めることの大切さをどのように教えましたか。(挿絵も参照。)
6 エホバは預言者たちによって警告を与え,イスラエル人を正そうとしました。例えば,エレミヤを通してこう言いました。「背信のイスラエルよ,戻りなさい……。私は怒ってあなたたちを見下げることはしない。揺るぎない愛を抱いているからである……。私はいつまでも憤慨することはない。ただ,自分の罪を認めなさい。あなたは,あなたの神エホバに背いたのである」。(エレ 3:12,13)また,ヨエルを通して,「心を尽くして私のもとに戻れ」と言いました。(ヨエ 2:12,13)さらに,イザヤにこう伝えさせました。「自分を清めなさい。もう私の前で悪いことをしてはならない。悪を行うのをやめなさい」。(イザ 1:16-19)エゼキエルにはこう言うよう指示しました。「私は,悪い人の死を少しでも喜ぶだろうか。かえって,その人が悪い行いをやめて生き続けることを喜ぶのではないか。……私は誰の死をも喜ばない。悔い改めて生き続けなさい」。(エゼ 18:23,32)人々が自分の罪を悔い改めるのを見る時,エホバは本当に喜びます。いつまでも生き続けてほしいと願っているからです。エホバは罪を犯した人が悔い改めるまで何もせずにただ待っているということはありません。そのことが分かるほかの例も考えましょう。
エホバは何度も預言者を遣わして強情な民に悔い改めるよう訴え掛けた。(6-7節を参照。)
7. ホセアとゴメルの実例を通して,エホバは民にどんなことを教えましたか。
7 エホバは,悔い改めるよう助けたいと思っていることを,実例を使って教えました。預言者ホセアの妻ゴメルのことを考えてみましょう。ゴメルは姦淫を犯し,ホセアを捨ててほかの男性のもとに行ってしまいました。ゴメルはもう救いようがなかったでしょうか。心の中をご覧になるエホバは,ホセアにこう言いました。「別の男に愛され,姦淫をしているその女を,もう一度愛しなさい。ほかの神々に頼[って]いるイスラエルの民を,エホバは同じように愛する」。(ホセ 3:1。格 16:2)この時ホセアの妻はまだ重大な罪を犯していた,ということに注目できます。それでもエホバはホセアに,ゴメルのもとに行って許し,和解するようにと言いました。a 同じように,エホバは強情だった民のことを諦めませんでした。民は相変わらずひどい罪を犯していましたが,エホバは民を愛し,悔い改めて生き方を変えるよう引き続き救いの手を差し伸べました。この例からすると,「心を調べる方」であるエホバは,今も重大な罪を犯している人に手を差し伸べて,悔い改めるよう助けるのでしょうか。(格 17:3)考えてみましょう。
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