-
エルサレム ― 聖書中の出来事の中心地ものみの塔 1989 | 3月1日
-
-
上の写真は,エルサレムの南にある小高い丘に立って眺めたときの風景です。a 二つの谷が深緑の森の付近で出会います。右側から下って来るのがキデロンの谷です。西側,つまり左側が,聖書のゲヘナという言葉の由来するヒンノムの谷です。(マタイ 10:28; 23:33)その中間(今ある城壁の手前の,太陽に照らされた部分に見えている)が,古代のダビデの都市が建設された場所です。城壁内の史跡には,特色のある二つのイスラム教建造物があります。城壁に近いのが,青みがかった銀色のモスクのドームで,その向こうにもっと大きな金色の岩のドームがあります。
しかしエルサレム,ことに現在二つのドームが建っている平らな部分が,なぜあなたにとって重大な意義があるのでしょうか。では,木に絡まっている雄羊の絵から,聖書中のどんな記述が思い浮かびますか。それは恐らくアブラハムに関する記述でしょう。アブラハムは息子のイサクを伴ってモリヤ山に登りましたが,そのモリヤ山は二つのドームの見える,岩に覆われた高台かまたはその付近にあったようです。信仰によって,アブラハムは愛する息子を犠牲としてささげようとしましたが,み使いがその手をとどめました。それからアブラハムは,「一頭の雄羊が角をやぶに絡めて動けなくなっている」のを見つけ,「自分の子の代わりに」その雄羊をささげました。エルサレムを見る時,この感動的な出来事を思い起こすことができるかもしれません。―創世記 22:1-13。
-
-
エルサレム ― 聖書中の出来事の中心地ものみの塔 1989 | 3月1日
-
-
そのことを思い浮かべる助けとして,下の写真をご覧ください。それは,エルサレム市内の,イエスが主の晩さんを行なわれたと思われる場所から東を見て撮影したものです。この角度からは,左側の低い部分に,神殿のあった高台のモスクのドーム(月光を受けて青みを帯びている)が見えます。そのさらに東にキデロンの谷があり(視野には入っていない),そしてゲッセマネの園の森があります。右側に高くなっているのがオリーブ山です。
-