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    聖書に対する洞察,第2巻
    • 西暦前997年からエルサレムの荒廃まで 歴代の王たちの治めたこの期間全体の長さを知る有用な助けは,預言者エゼキエルが神の指示に従って行なったエルサレムの模擬的な攻囲の記されているエゼキエル 4章1-7節にあります。エゼキエルは『イスラエルの家のとがを負う』ために左わきを下にして390日間,また『ユダの家のとがを負う』ために右わきを下にして40日間横たわらなければならず,その各々の1日は1年を表わすということが示されました。こうして象徴的に示された二つの期間(390年と40年)は,偶像礼拝の道を歩んだ二つの王国に対してエホバが堪忍を示された期間を表わしていたようです。ソンキノ版聖書(エゼキエル書に関する注解,20,21ページ)の中で示されているように,ユダヤ人はこの預言を次のように解していました。「北王国の罪科は390年の期間に及んだ。(セーデル・オーラーム[ヘブライ語で保存されてきた流刑後の最初期の年代記],[およびラビ・]ラシや[ラビ・]イブン・エズラ[による])マルビムはアバーバネルの言葉を引用しているが,アバーバネルは,サマリアが罪科を負った期間の長さを,レハベアムのもとで分裂が起きた時から……エルサレム陥落の時までと計算している。……右[わき,エゼキエルが下にして横たわった側]は南,すなわち南の方に,つまり右の方に位置していたユダ王国のことを示唆している。……ユダの腐敗した状態はサマリアが陥落した後に間もなく始まって40年間続いた。マルビムによれば,その40年は……エレミヤが奉仕を開始した……ヨシヤの治世の第13年から数えられている。(エレ 1:2)」― A・コーヘン編,ロンドン,1950年。

      西暦前997年に王国が分裂した時から西暦前607年にエルサレムが陥落した時までの期間は390年でした。確かに北王国の首都サマリアはヒゼキヤの第6年に当たる西暦前740年にはすでにアッシリアの手に落ちていましたが(王二 18:9,10),多分,その住民の一部はアッシリア人が進軍して来る前に南王国に逃げていたことでしょう。(代二 10:16,17で説明されている,王国の分裂後のユダの状況にも注目。)しかし,さらに重要な点として,流刑に処せられた北王国のイスラエル人のことをエホバ神が引き続き心に留めておられ,その預言者たちの音信にはサマリア陥落の時よりもずっと後代のイスラエル人のことが相変わらず含まれていたという事実は,首都エルサレムが依然として彼らの権益を代表しており,西暦前607年における同首都の陥落がユダだけでなく,イスラエル国民全体に対するエホバの裁きの表明であったことを示しています。(エレ 3:11-22; 11:10-12,17; エゼ 9:9,10)その都が陥落した時,この国民全体(真の信仰を保った少数の人たち以外)の望みはついえてしまいました。―エゼ 37:11-14,21,22。

      前のページに掲げられている表では,その390年の期間が年代計算上の一つの確かな基準として組み込まれています。レハベアムからゼデキヤまでのユダの王たちの治世すべての各年数を加算すると,合計393年になります。一部の聖書年代学者は王たちに関する情報をユダの側の数多くの共同統治期間や“空位期間”によって期間を一致させようとしていますが,示す必要がある共同統治期間はただ1回だけのようです。それはエホラムの場合で,彼は『エホシャファトがユダの王であった時に』王となったと述べられており(少なくとも,マソラ本文や最古の聖書写本の幾つかの中で),したがって共同統治期間があったと考える幾らかの根拠があります。(王二 8:16)このようにして,その期間は全体として390年の範囲内に収まります。

      その表は絶対的な年代記述としてではなく,むしろ二つの王国の歴代の王の治世を表にすればこうなるかもしれないという一つの例として掲げられています。霊感を受けた古代の筆者たちは自分たちや当時のユダヤ人がよく知っている事実や数字を扱っていたので,ある時点で異なった年代計算上の見解を採用しても別に問題は起きませんでした。しかし,今日では事情が違います。したがって,聖書の記録と無理なく調和する配列を提示するだけで十分でしょう。

  • 年代計算,年代学,年代記述
    聖書に対する洞察,第2巻
    • ユダ王国

      年代は西暦前

      イスラエル王国

      レハベアムは王として治め始める(17年間)。国は二つの王国に分かれる

      預言者: シェマヤ,イド

      997年

      ヤラベアムは北の10部族の王として治め始め,最初はシェケムで,後にティルツァで治めたものと思われる(22年間)

      預言者: アヒヤ

      エジプトのシシャクはユダに侵入し,エルサレムの神殿から財宝を奪う

      993年

      アビヤ(アビヤム)は王として治め始める(3年間)

      預言者: イド

      980年

      アサはこの年に治め始めたものと思われるが(41年間),その在位第1年は977年から数えられている

      預言者: アザリヤ,オデド,ハナニ

      978年

      976年ごろ

      ナダブは王として治め始める(2年間)

      975年ごろ

      バアシャはナダブを暗殺し,その後,王として治め始める(24年間)

      預言者: エヒウ(ハナニの子)

      エチオピア人ゼラハはユダに向かって来て戦いを交える

      967年

      952年ごろ

      エラは王として治め始める(2年間)

      951年ごろ

      軍隊の長ジムリはエラを暗殺し,その後,王として治める(7日間)

      951年ごろ

      軍の長オムリは王として治め始める(12年間)

      951年ごろ

      ティブニは民の一部を治める王となり,国はさらに分裂する

      947年ごろ

      オムリはティブニの反対に打ち勝ち,イスラエルの単独の支配者となる

      945年ごろ

      オムリはサマリアの山を購入し,そこに首都を建設する

      940年ごろ

      アハブは王として治め始める(22年間)

      預言者: エリヤ,ミカヤ

      エホシャファトはこの年に治め始めたものと思われるが(25年間),その在位第1年は936年から数えられている

      預言者: エヒウ(ハナニの子),エリエゼル,ヤハジエル

      大祭司: アマルヤ

      937年

      920年ごろ

      アハブの子アハジヤは『王となった』が(2年間),その父はなお生きていたものと思われる

      アハジヤが治めた期間の年数は919年ごろから数えられるかもしれない

      預言者: エリヤ

      エホシャファトの子エホラムは何らかの仕方で父と共同で統治を行なう

      919年ごろ

      917年ごろ

      アハブの子エホラムはイスラエルの単独の王として治め始めるが(12年間),少なくとも一つの本文の中では,息子をもうけずに死んだ,エホラムの兄弟アハジヤの短い治世もエホラムの治世とされているのかもしれない

      預言者: エリシャ

      エホラムはエホシャファトの公式の共同統治者となる。王としてのエホラムの在位期間はこの時から数えられているのかもしれない(8年間)

      預言者: エリヤ

      913年

      エホシャファトは没し,エホラムは単独で支配者となる

      911年ごろ

      エホラムの子アハジヤは治め始める(1年間)。ただし,油そそがれて王位に就いたのは907年ごろだったと思われる

      大祭司: エホヤダ

      906年ごろ

      アタリヤは王位をさん奪する(6年間)

      905年ごろ

      軍隊の長エヒウはエホラムを暗殺し,その後,治め始めるが(28年間),王としてのその在位期間の年数は904年ごろから数えられているように思われる

      預言者: エリシャ

      アハジヤの子エホアシュは王として治め始める(40年間)

      大祭司: エホヤダ

      898年

      876年

      エホアハズは王として治め始める(17年間)

      862年ごろ

      エホアシュは父エホアハズと共同で王として統治していたものと思われる

      859年ごろ

      エホアハズの子エホアシュはイスラエルの王として単独で治め始める(16年間)

      預言者: エリシャ

      アマジヤは王として治め始める(29年間)

      858年

      イスラエルのエホアシュがアマジヤを捕らえ,エルサレムの城壁を破り,神殿から財宝を奪う

      858年以後

      844年ごろ

      ヤラベアム2世は王として治め始める(41年間)

      預言者: ヨナ,ホセア,アモス

      ヨナ書が書かれる

      ウジヤ(アザリヤ)は王として治め始める(52年間)

      預言者: ホセア,ヨエル(?),イザヤ

      大祭司: アザリヤ(2世)

      829年

      恐らくヨエル書が書かれる

      820年ごろ

      ウジヤは何らかの特別な意味で,恐らくヤラベアム2世の支配下から今や自由になったという意味で『王となった』

      818年ごろ

      アモス書が書かれる

      804年ごろ

      803年ごろ

      ゼカリヤはある意味でこのころから,『統治を始めた』が,その王権は792年ごろまでは十分に確立されなかったものと思われる(6か月間)

      791年ごろ

      シャルムはゼカリヤを暗殺し,その後,王として治める(1か月)

      791年ごろ

      メナヘムはシャルムを暗殺し,その後,治め始めたが,王としての在位期間の年数は790年ごろから数えられているように思われる(10年間)

      780年ごろ

      ペカフヤは王として治め始める(2年間)

      778年ごろ

      ペカハはペカフヤを暗殺し,その後,王として治め始める(20年間)

      預言者: オデド

      ヨタムは王として治め始める(16年間)

      預言者: ミカ,ホセア,イザヤ

      777年

      アハズはこの年に治め始めたものと思われるが(16年間),その在位第1年は761年から数えられている

      預言者: ミカ,ホセア,イザヤ

      大祭司: ウリヤ(?)

      762年

      アハズはアッシリアのティグラト・ピレセル3世の進貢者になったものと思われる

      759年ごろ

      758年ごろ

      ホシェアはペカハを暗殺し,その後,ペカハに代わって『統治を始めた』が,ホシェアの支配が十分に確立された,あるいは恐らく彼がアッシリアの帝王ティグラト・ピレセル3世の支持を受けたのは748年ごろのように思われる(9年間)

      ヒゼキヤはこの年に治め始めたものと思われるが(29年間),その在位第1年は745年から数えられている

      預言者: ミカ,ホセア,イザヤ

      大祭司: アザリヤ(2,または3世)

      746年

      745年以後

      ホセア書が書き終えられる

      742年

      アッシリアの軍隊はサマリアを攻囲し始める

      740年

      アッシリアがサマリアを征服し,イスラエルを服従させる。北王国は終わりを迎える

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