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クリスチャンは新年を祝いますか目ざめよ! 1986 | 12月22日
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日本では,寺の鐘の音が空に108回鳴り響きます。
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クリスチャンは新年を祝いますか目ざめよ! 1986 | 12月22日
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暴飲暴食
国際的に有名な宗教史の教授ミアチャー・エリアーデは,大みそかに関係した習わしについて,「謝肉祭とサトゥルナリア祭の間に行なわれ,正常な秩序をひっくり返す“お祭り騒ぎ”」と述べています。それで,多くの土地では酒を飲んで浮かれ騒ぐのが普通なのです。
例えば,日本の会社員は忘年会を口実にして大量のお酒を飲みます。続く新年会では,さらに多くの食べ物や飲み物が振る舞われます。その結果,1年のうちこの時期になると,深夜の電車の中で“トラ”が暴れ回るようになります。“トラ”というのは酔っ払いのことですが,その季節には酔っ払いも大目に見られます。
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クリスチャンは新年を祝いますか目ざめよ! 1986 | 12月22日
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それは貪欲か
東洋では,正月の休みに特別な小遣いを子供たちに与える習慣があります。中国人はお金を入れるのに赤い包みを用います。赤い色は幸運と繁栄を招くだけではなく,厄を払うと考えられているのです。一方日本人は,縁起の良い言葉の記された白い小封筒を用います。これらの習慣によってどのような考え方がはぐくまれていますか。
「私は正月休みをいつも楽しみにしていました。一番関心があったのは,その年にお年玉をいくらもらえるかということでした」と,ある日本人の男性は述懐しています。この習慣は子供たちに影響を及ぼすことがあるでしょうか。朝日新聞のコラム,「天声人語」はそうした影響があることを指摘し,「子どもはカネの多寡でひそかに大人を序列化する」と述べています。もらうお金の額は増え続け,1985年には一人当たりおよそ2万円になりました。
こうした習慣は貪欲を助長しているのではないでしょうか。大人はしきりに名声を求め,子供はしきりにお金を求めます。
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