それとは対照的に，日本で最初の聖書文書頒布者＜コルポーター＞であった石井治三とマツエのことを考えてみましょう。石井兄弟姉妹は1929年から1939年にかけて日本全国を回りました。1939年6月に二人は逮捕され，仙台の刑務所に入れられました。マツエは今でも，最初の1年間，狭くて汚い，ノミのいっぱいいる独房に入れられていたことを覚えています。シャワーを浴びることも風呂に入ることも許されず，体は南京虫にかまれました。体重は30㌔にまで落ち，骨と皮だけになり，死ぬ寸前でした。別の刑務所に移送されると，いくらか健康を取り戻し，1944年の末には釈放されました。

マツエは今でも忠実な証人として奉仕を続けています。姉妹はこう言います。「能力と知性に恵まれていた戦前の多くの仲間の方々は，大きな圧力を受けた時ほとんど神の組織から離れていきました。……忠実を保ったのは，特別の能力があるわけではない，目立たない人々でした。確かに，私たちはだれでも，常に心からエホバに依り頼んでいなければなりません」。―箴 3:5。

それとは対照的に，日本で最初の聖書文書頒布者＜コルポーター＞であった石井治三とマツエのことを考えてみましょう。石井兄弟姉妹は1929年から1939年にかけて日本全国を回りました。1939年6月に二人は逮捕され，仙台の刑務所に入れられました。

夫も同じような仕打ちを受け，後には，輸血を拒否して忠誠を示しました。（使徒 21:25）兄弟は71歳の時に亡くなりました。

（1）石井治三とマツエ