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目ざめよ! 1988
目88 10/8 22ページ

建設計画に見られる国際協力

西暦1世紀に,マケドニア人,コリント人,それにユダヤ人の間で,国際的な協力関係が見られました。ユダヤの「聖なる者たち」が困窮した時,マケドニアのクリスチャンたちが,「信仰において結ばれている」ユダヤの人々に救援物資を送ったのです。(コリント第二 8:1-7。ガラテア 6:10)しかしこの救援活動を自らも困窮していたマケドニア人に任せておくのはふさわしくないように思えました。それで,あるクリスチャンの組織者は,救援計画に加わるようコリントのクリスチャンたちを励ましました。そのクリスチャンの組織者パウロはその理由を説明して,コリントの人々に次のように書き送りました。「均等を図ることによって,あなた方の当面の余分が彼らの欠乏を埋め合わせ,その結果,彼らの余分も同じようにあなた方の欠乏を埋め合わせ,こうして均等になるためなのです」。(コリント第二 8:10-14)今日,同様の国際協力と均等化を見ることはできるでしょうか。

国際協力

国際協力を口にするのは簡単ですが,実際に行なう段になると容易なことではありません。言葉や社会構造の違い,また国家主義などがそれを阻みます。国際的な均等を図ることを口にするのはそれ以上に非現実的です。各国の利己的な思惑がそのような計画を妨げます。

最近,ものみの塔聖書冊子協会の国際建設チームの代表者たちが,同協会の日本支部を訪問しました。代表者たちは,支部の設計室を訪れた時,国際協力を阻む最初の障害に直面しました。それは言葉の問題です。日本の設計部門で働く奉仕者たちは,海外の仲間の信者たちにもっと協力するために英語を勉強するように勧められました。彼らは今この点で努力しています。数字が万国共通であり,日本語が専門用語の多くを英語から借りていることは助けになっています。

3人の代表者から自分たちが関係することになる新しい計画の全容を明かされた日本の設計者たちは胸を躍らせました。実施設計図と施工図を準備して,フィリピンのものみの塔協会の新しい支部の建設に参与することになるのです。フィリピン支部は,右の完成予想図に見られるような,聖書教育用の文書を印刷する2階建ての印刷工場,125室ある地上10階,地下1階の宿舎,そして王国会館を建設します。基本的な設計はニューヨークで行なわれ,日本支部はその一部にあずかることになるので,その計画は真に国際的なものになります。

日本の奉仕者たちは,ものみの塔協会の国際建設計画に用いられるようになったティルト・アップ建設と呼ばれる速成の工法に従うため考え方を調整しなければなりませんでした。「建設に対する考え方は従来の私たちの方法とは全く異なっていますが,本部からの指示に喜んで従ってゆきたいと思います」と,日本の設計室の一員は述べました。では,ティルト・アップ工法とは何でしょうか。

ティルト・アップ建設

ティルト・アップ工法は,壁板を建設現場で作る一種のプレキャスト建設です。建築中の建物のコンクリートの床は普通,壁板にコンクリートを流し込む作業台になります。壁は現場で作られるとすぐに,クレーンで起こされ,所定の位置に取り付けられます。ものみの塔協会の国際建設計画にティルト・アップ工法が採用されたのには,四つの基本的な理由があります。ティルト・アップ工法は経済的で,速く,維持管理が楽で,地震の多い地域でも優れた耐震性を示すのです。

日本の設計者たちは,ティルト・アップ工法について詳しく聞いた時,その工法による建物は見た目を重視した建物ではないと直感しました。建物を魅力あるものにするのは往々にして,お金のかかる付加的な事柄なので,これは彼らの考え方の調整を意味しました。それらの設計者たちは,完成した建物は従来のタイプの建物よりも頑丈でさえあるので,ティルト・アップ工法は工事は簡単でも質は損なわないことを認めました。

日本の奉仕者たちは3人の組織者から,この点での簡素化が国際的な均等化という結果に至ることを学びました。建物が簡素ではあっても,支部の機能に十分な状態に保たれていれば,先進諸国でさもなければ不必要なものに使われる資産を,援助を必要としている開発途上国の建設計画に振り向けることができます。このことは,現代のクリスチャンの間での国際的な真の均等化につながるでしょう。こうした考え方を理解した時,ティルト・アップ工法による建設について学び,それに協力しようとする奉仕者たちの熱意は高まりました。

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